2017.01.13 [ 南信州の伝統・文化・史跡 ]
~大河内の池大神社例祭~南信州民俗芸能【2016冬】④
こんにちは。地域政策課のHTです。
2016冬の陣も第4弾!今回は、1月5日に行われました国重要無形民俗文化財指定「天龍村の霜月神楽」の一つである「大河内池大神社例祭」を鑑賞に行っていました。
この大河内地区の特徴の一つとして、「面(おもて)」を使用していないことがあり、「宮人(みょうど)」が表情豊かに神様へ舞を奉納しています。
さて、今回は、昨年、地域政策課で一緒に働いていたIさんと天龍村で研修をしているTさんが舞を奉納するとの事で楽しみに伺いました。なお、Iさんはベテランの宮人です。
辺りも暗くなりってきたからか、道を間違えてしまうという準備不足も露呈しながら、午後6時過ぎに到着した時には、Iさんを含めた三人の宮人による刀と鈴を持っての「剣の三つ舞」が行われていました。
既に、何分か舞っているため、やや疲れた表情も見受けられましたが、三人の息の合った舞は見事であり、特に刀を背中に載せながら三人が立ち位置を入れ替えていく舞はタイミングの合った迫力ある舞でした。舞の合間などIさんが他に二人を励ましながら中心となって舞っている姿もあり、地域の担い手として活躍されている様子が伝わり嬉しく感じました。
近年、伊那市に本拠をおく芸能集団「田楽座」が舞に参加するなど、大河内地区は外部の支援を受けながら伝統あるお祭りを受け継ごうとする取組を行っています。
後ほど、Iさんから「剣の三つ舞」は約50分の舞と教えていただき、驚きました。
「剣の三つ舞」の後は湯立てが行われ、ここで一休み。神楽殿に私たちも入れていただき、美味しいおでんをいただきました。(^0^)/
続いては、何やら神楽殿下に宮人や観客が集まり、榊が渡されます。状況がよく分かりませんが私も榊を一ついただき、「扇の四つ舞」が始まるのを待ちます。
「扇の四つ舞」が始まると、こちら側から「まだ?、そら舞えよ」と舞い手をはやしたて、盛り上がってきます。私も皆さんの真似をして榊を振っていると、雨?水?お湯?何?と顔に水滴が当たりました。これは…「湯ばやし」と言うそうですが、舞手が自らの袂を窯の湯に浸し、舞いながら代わる代わる振りかざしていく舞です。三人の舞手が次々と行い、一瞬、辺りは真っ白な世界となり、私は四列目くらいでしたが、結構、浴びました。ですが、これで今年一年、ご利益がある!と思いました。舞手と観客の一体感があってこのひと時は貴重で、楽しく感じました。
続いては、「願舞」へと進んで行きますが、さて、Tさんの出番がまだの様子。練習を重ね、遠方からこの日のためにご家族を招いての気合いの入れようとの事もあり、是非、鑑賞したいと思っていましたが、夜も更け、急に冷え込んできたため、残念ながらここで私たちの鑑賞は終了。
この後、Tさんは立派な舞を披露したとの事でした。
さて、南信州の民俗芸能2016冬の陣も残すところ、1月14日、15日に予定されている阿南町「新野の雪祭り」となりました。先日の降雪の影響もあると思いますが、是非、暖かい格好をして、現地での鑑賞をしてみてはいかがでしょうか!
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