南信州お散歩日和 南信州は、広い長野県の南端に位置しています。やわらかい方言が使われ、人も土地柄も温かく穏やかな当地域には、 各所に温泉があり、賑やかなお祭りもたくさんあります。 この地域ならではの魅力を職員がお伝えしていきますので、 南信州にどうぞおいでなんしょ!

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南信州は、広い長野県の南端に位置しています。やわらかい方言が使われ、人も土地柄も温かく穏やかな当地域には、 各所に温泉があり、賑やかなお祭りもたくさんあります。 この地域ならではの魅力を職員がお伝えしていきますので、 南信州にどうぞおいでなんしょ!

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~坂部の冬祭り~南信州民俗芸能【2016冬】③

地域政策課のRMです。

南信州民俗芸能冬シリーズ第3弾は、1月4日~5日に開催された「坂部の冬祭り」の様子をお伝えします。

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天龍村には、「坂部の冬祭り」「向方のお潔め祭り」「大河内の池大神社の例祭」の3つの祭りがあり、これら3つが一括して「天龍村の霜月神楽」として国の重要無形民俗文化財に指定されています。

今回お邪魔した「坂部の冬祭り」は、坂部地区に伝わる「熊谷家伝記(くまがいかでんき)」によると、正長元年(1428年)に熊谷直吉(くまがいなおきち)が館を坂部本村に移したとき、夢占いによって神楽を始めたと記されており、これが祭りの始まりだとされています。

今回も地域政策課で観覧ツアーを開催。一行が到着した午後6時には既に満天の星空です。

祭りは、村の下の森にある火の王社から「お練り」行列が出発するところから始まります。笛・太鼓で祇園囃子をはやしながら会場の大森山諏訪神社へ向かいます。

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お練りは約50分かけて諏訪神社に到着。前庭で輪を作り「願人踊り」「伊勢音頭」を繰り返します。(ここで、約600年の冬祭り史上初?のサプライズイベントがあったのですが、詳細は「天龍村ありが隊」の皆様へお問い合わせください(笑))

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この後、神殿で祭典式が行われ、女の子4人による浦安の舞などが行われました。この頃にはお腹も減ってくるので、境内にある売店名物の「ゆずうどん」(食べるのが優先で写真忘れました・・・。)で腹ごしらえです。ゆずの香りがさわやかでうまし!。

大庭酒と呼ばれる夕食の後、いよいよ湯釜に水が組み入れられ、湯立てが始まります。

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最初の舞は男の子4人による「花の舞」です。午後10時頃始まり、手に持つ採り物を替えながら午後12時頃まで続くので大変です。親御さんや観客から盛んに声援が飛びます。

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坂部の舞い方は、同じ所作を3回ずつ3度繰り返す「三三九度」の舞が特徴です。三三九度には神と人との「誓約」の意味があり、三と九は大変おめでたい数だそうです。

花の舞の最後は祭り前半のクライマックスです。「かーやせ、かーやせ、清めてかやせ」の大合唱の中、氏子も観客も一緒になって踊ります。祭りの会場が一体となる瞬間です。これだからお祭りはやめられない?

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花の舞のあとは、有名な「たいきり面」が登場するまで、ひたすら神々に捧げる舞と湯立てが続きます。「眠い、煙い、寒い」はまさに冬祭りの醍醐味。境内の真ん中で燃やされる庭火のお陰で何とか観覧が続けられます。IMG_2399 IMG_2403 IMG_2385

夜空が白み始めた午前6時前、いよいよ「たいきり面」が登場です。

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ヨキ(まさかり)を振り邪気をはらいます。松明とぶつかると火の粉が飛び、祭り後半のクライマックスを迎えます。

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神殿の周りはこれ目当ての観客で一杯で、テレビカメラも何台も入りました。ただ、たいきり面だけが冬祭りでは無いのに~と、昨日の夕方から観覧している者として言いたくなるのでした・・・。

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