2019.03.28 [ わたしたちの仕事 ]
治山工事を行いました
みなさんこんにちは、花粉と戦う時期になりマスクとティッシュが欠かせなくなった林務課のWです。
今年度佐久にやってきて、治山業務に携ってからあっという間に1年が過ぎてしまいました。
さて、今回は私が初めて担当した治山工事について紹介したいと思います。
場所は南佐久郡川上村の大日沢という、渓流の中に治山ダムを造る工事を行いました。
今回施工したのは、「谷止工(たにどめこう)」と呼ばれるもので、渓流の勾配を緩やかにし安定させ、渓流の土砂が下流へ流れ出ないようにするための構造物です。
(平成30年6月)
こちらは工事前の状況です。頭しか見えていませんが、目の前にあるのが、平成28年度に施工した谷止工です。
そして、平成30年度にその上流側に新しい谷止工を造ります。
(平成30年8月)
ある程度工事が進み、床掘が完了したところです。床掘とは、構造物をしっかり設置するために地面を掘り下げることです。
(平成30年10月)
工事開始から約4カ月が経ち、少し谷止工の形が見えてきました。奥に見えているのがコンクリートを打設するための型枠を施工した状態です。
(平成30年11月)
工事開始から約5カ月後、ようやく谷止工が完成しました。工事を始める時は青々としていた木々もすっかり紅葉しています。
(平成31年2月)
そして、これが工事完成後の渓流全体の状況です。
このような施設を設置することで、下流の集落や農地を土石流などの災害から守るなど、防災・減災の一助となることが期待されています。
今回の工事は、村道から見える箇所で行いましたが、通常は、山の中で行われる場合が多く、人目に触れる機会はあまりありません。もし皆さんが山の中でこのような施設を見かけたら、治山工事が行われた箇所だということを思っていただければ幸いです。
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