2017.10.27 [ わたしたちの仕事 ]
人家と保安林を守る治山工事を実施しています(その2)ご当地クイズ付き
みなさん、こんにちは。佐久地域振興局林務課のラーメン大好き「くろれっつ」です。
前回は小海町本間上集落近くの山崩れによる落石が発生した箇所について、ロッククライミング工法(法面上部の立木などに重機がぶら下がって掘削する工法)による治山工事を紹介しましたが、いよいよロッククライミング工法による作業が始まりましたので、現場の施工状況を報告します。
まず、掘削した岩盤は下に落とすので、近隣住宅に被害が及ばないように、仮設防護柵を設置しました。このあと、岩盤落下による騒音、振動を軽減するため、砂によるサンドクッションも設置していきます。
そして、いよいよ登場!これがロッククライミングマシンです!
・・・なんか思ってたより意外と普通ですね???
運転席の前にあるドラムみたいのが立木にぶら下がるためのワイヤーを巻き上げる装置でしょうか?
現場条件によってはマシンを分解し、索道等により作業現場まで運搬しますが、この現場ではロッククライミングマシンが自走で急斜面を登ります!
これは思っていたよりもすごい!!!
こんな急斜面をロッククライミングマシンがワイヤーを巻き取りながらどんどん登って行きます。
よく見るとロッククライミングマシンの中は本当に無人です!!
写真の右奥にいる人がリモコンで操作をしていて、大きなラジコンといった感じです。
そしてこれが待望の?掘削状況です!
自走で急斜面を登ってきた時ほど迫力はありませんが、崖下に見える人家(上から見ると近い!)を守るため、2本のワイヤーとラジコンによる無人操作で岩盤掘削を安全に進めていきます。
ここまでロッククライミング工法のかっこいいところだけ紹介しましたが、この工事は岩盤掘削による騒音や工事車両の搬入出等により、地元住民の方に大変ご迷惑をおかけしています。
このため、地元住民の皆さんを対象とした現場見学会も開催し、モノレールに乗車して掘削状況を近くで見学してもらうなど、工事の必要性と理解を深めていただき協力していただきました。
また、岩盤掘削の騒音等による地元住民の皆さんの負担を分散するため、この工事は3年に分けての発注を予定し、ご理解をいただいています。
今回はロッククライミングによる掘削作業までを紹介させてもらいました。最終回の次回は、掘削した法面の風化(岩石が長い間空気にさらされて土になる現象)防止を行い、今年度の工事完了までをお届けしますので、ぜひご期待ください。
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