2013.08.30 [ わたしたちの仕事 ]
より乾いた木質チップを届けるための取り組み! ~その3~
かもしか@林務課です。
前回で取ったサンプルの測定を行いましたので御報告します。
前々々回に水分の割合について説明しましたが、記念すべき初期値の
測定をするわけです。
手順はこの3つです。
1 取ってきたサンプルの重さを量る。
2 恒温器という器械に入れてサンプルを乾かしてカラッカラに
する。
3 カラッカラのサンプルの重さを量って飛んだ水分量を割り出す。
ところが、佐久地方事務所にはこうした器械はありません。いろいろ
ツテをたどった結果、小諸市にある野菜花き試験場佐久支場(以下
「試験場」とします)のものをお借りすることになりました。
この度ご協力いただくことになった試験場です。ありがとう
ございます。今後ともよろしくお願いします。
これが恒温器です。105℃の温度に保たれ、水分を一気に飛ばします。
めちゃめちゃ熱いので、取り出すときは火傷に注意です。
ところで、今回初期なので、まだわかっていないとても大切なことがあります。
何日乾かせば木がカラッカラになるか、ということです。
他の論文などでも同じような方法で乾燥させていますが、樹種・大きさはそれ
ぞれでまちまちでその日数に従うわけには行きません。この図のように、水分
がこれ以上飛ばなくなる日数を測定しつづけることで定める必要があります。
このために、乾燥を始めてから試験場に一定時間ごとに通うことになりました。
さあ、注目の測定結果は下表のようになりました!
まず、どのくらいの時間乾燥すればいいかですが、24時間後ではもう大方の
水分が抜けており、48時間でも、あと0.1%の水分が飛ばせるかどうかという
程度ですので、これはもう24時間でよいようです。
また、水分をみると、M39~M48となりました。このNo25-1の分を異常値
とするならば、伐採後でもM43以下であり、M50以上になるスギなどと比べても
カラマツは含まれる水分がもともと少なめなのが分かります。
1ヵ月後、3ヵ月後、6ヵ月後はどうなっていくのか、わくわくする
のと同時に不安でもあります。どんな結果になっても必ず御報告します。
読者の皆様もどきどきしながら、見守ってくだされば幸いです。
業務連絡、業務連絡。
サンプルはなるべく薄く作ってください! 乾燥を早く終えるためです。
かもしかが作ったような3cmの厚さのものは論外です!
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