2013.06.24 [ 佐久のいい景色 ]
熊野皇大神社の軽井沢彫
税務課のM&Tです。きょうは、長野・群馬県境にある、軽井沢町の熊野皇大神社で見つけた意外なものをご紹介します。
熊野皇大神社は、旧軽井沢銀座を抜け、車で10分ほどの旧中仙道碓氷峠頂上にあります。社の中央で長野県と群馬県とに分かれ、長野県側は熊野皇大神社、群馬県側は熊野神社となっています。
みなさんは、この境内の意外なところに、現在の軽井沢彫が奉納されているのをご存知でしょうか。
それは、普通だと見過ごしてしまうような場所にあります。
ここです。
賽銭入れの頭上にはめ込まれているのです。
ここには12枚の彫刻が奉納されています。
「昭和9年5月」に奉納された記録が一緒に残っています。
これらは「長野県指定伝統的工芸品」となっている、現在の「軽井沢彫」の初期のものと考えられます。
彫刻の中には、「軽井沢彫」の特徴である「星打ち」のようなものも見受けられます。
「軽井沢彫」は、「日光彫」を基に明治時代から始まったとされ、すでに100年以上の歴史を有しています。
「軽井沢彫」は、いまでは「桜」をモチーフにしたデザインが代表的ですが、その初期には、いまより多様なデザインがあったと考えられます。
これは、軽井沢駅の自由通路にある「軽井沢彫」です。
いまも「軽井沢彫」は、昔からの伝統を守りながら、時代のニーズにあわせて様式やデザインを変えているようです。それから、製作するお店によって、塗装の色合いや彫り方に特長がありますので比べてみてください。
参考図書:「軽井沢彫」(西洋古典家具研究会)、「軽井沢彫家具」(軽井沢彫家具組合)
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