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東信州中山道「茂田井間の宿」で、ガイドウォークを楽しみましょう!

こんにちは、環境課のすきぱとです。
深まる秋。紅葉がまぶしい佐久地域。中山道は茂田井間の宿で、佐久歴史の道案内人の会さんによるガイドウォークに参加しました!

茂田井間の宿とは、中山道の望月宿と芦田宿との中間に位置している小さな宿場です。駅制の適用を受けずに、本陣や脇本陣、旅籠をもたないいわば休憩のための宿場でした。
宿場と宿場に間にある休憩所、だから、「間の宿(あいのしゅく)」と言います。

約750メートルの短い宿場ですが、古い家並みが残されていて、中山道の雰囲気を伝えてくれています。ガイドさんの話によると、これは景観の保存地域に指定とかされているのではなく、住民のみなさまが自主的にこの家並みを後世に残したいという思いで暮らしてきた結果、今に至り、この風景が作られてきたそうです。

この宿場には、上の写真にあるとおり、奥が坂道になっていて、水路が流れてます。この坂のある地形と水路に、ここ茂田井に休憩宿場が生まれ、隆盛した秘密が隠されています。その恩恵を受けて発展したのが、佐久地域が誇る日本酒。この小さな宿場に、2軒の酒蔵があるんです。

そのうちの一つが元禄2年(1,689年)創業の大澤酒造さん。何層もの屋根が重なって歴史を感じさせる立派な家屋に圧倒されます。ここには、酒蔵の中に資料館があったり、昔の作業場を改築してつくった私設の美術館があったりして、見応え十分。土日も営業しているので、ぜひお立ち寄りいただきたいところです。

しかも試飲ができます!直接、瓶から自分で注ぐことができるので、ちょいと一杯気分で試飲ができるのもうれしいですね。お車の方は、蓼科山麓のおいしい水で作られている御泉水サイダーもおすすめですよ。

宿場と宿場の間にあった茂田井は、佐久市と立科町との間に位置する地域とも言えます。実際、茂田井は宿場に中に市町境があるという不思議なところ。ガイドさんから、ここが境なんですよ、と言われても、えっ、ここが!というところでした。

かつて茂田井村として一つの自治区であった地域は、今は佐久市、立科町に分かれているのですが、その村の各所にあった夫婦道祖神が諏訪神社の境内の一か所に集められています。大小9基の夫婦道祖神が立ち並ぶ光景はなかなかないでしょうが、案内がなければ、そもそもみんなここにあったものと勘違いしてしまうところでした。歴史と今を、ガイドさんにつなげてもらえるのが、ガイドウォークの魅力ですね。

いくつの家の道沿いに建てられている、この建物。ただの物置にも見えるし、散策しているだけでは気が付きもしない、なんの変哲もない昔の古い物置小屋なのですが……
なんと、お米を道側から入れて、そのまま貯蔵しておいて、使いたいときに家側で取り出す、ローテーションシステム完備の巨大な米櫃だったのです。ガイドさんの案内により、先人たちの知恵と工夫を教えてもらいました!

約2時間ほどのガイドウォーク。あっという間に終わってしまいました。
ガイドさんのおかげで、なんとなく見過ごしがちな古い家並みが、多くの意味やメッセージを持って自分たちに話しかけてくれているようで、とても楽しかったです。

佐久歴史の道案内人の会さんは、ボランティアガイドの会です。佐久を愛する有志の方々が、中山道の宿場を中心に、ハイキング気分に歩きながら、東信州・佐久の魅力、歴史や伝統、ガイドブックに載っていない逸話などを案内してくれます。
ガイドは1名から対応可能、英語でのガイドや、車いすの方へのガイドも可能です。しかも、ガイド料金は無料!ただし、ガイド1名につき交通費として500円と、参加者1名につき傷害保険料100円がかかりますが、はっきり言って、お得です。ご予約は当日の5日前までとなっていますが、休日の予定に、ぜひ入れてみるのはいかがでしょう?
お問い合わせはこちらのページ(佐久歴史の道案内の会HP)からどうぞ。
他の宿場の案内もしています。当ブログでも様子を紹介していますよ!こちらもぜひ、ご覧ください。

東信州中山道ウォーキングに参加しました

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