ほっと9(ナイン)ながの 長野で働くスタッフが、長野地域の9つ(ナイン)の市町村の「ホット」な魅力をご紹介!(長野市、須坂市、千曲市、坂城町、小布施町、高山村、信濃町、飯綱町、小川村) 私たちの日々の仕事の話、「ほっと」一息つける癒しの裏話、きっと役に立つ暮らしの豆知識、おすすめ絶品グルメ…などなど、ここでしか出会えない”ながの”のすがたをお見逃しなく!(旧「ほっとスタッフブログながの」)(写真:須坂市 五味池破風高原自然園))

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長野で働くスタッフが、長野地域の9つ(ナイン)の市町村の「ホット」な魅力をご紹介!(長野市、須坂市、千曲市、坂城町、小布施町、高山村、信濃町、飯綱町、小川村) 私たちの日々の仕事の話、「ほっと」一息つける癒しの裏話、きっと役に立つ暮らしの豆知識、おすすめ絶品グルメ…などなど、ここでしか出会えない”ながの”のすがたをお見逃しなく!(旧「ほっとスタッフブログながの」)(写真:須坂市 五味池破風高原自然園))

【🔰新人レポート@林務課】森へGO!

こんにちは。
4月から長野地域振興局林務課に配属されたどんぐり次郎です。
信州の山に魅せられ、甲州からやって来ました🗻

この【🔰新人レポート】シリーズでは、今年度から長野地域振興局に採用になった新人職員が、それぞれの仕事や普段感じていることについて紹介しています。

私の主な業務は、森林づくりに関することです。この中に森林整備のための補助事業があります。
補助事業は、植栽(苗木の植え付け)下刈(雑草木の刈り払い)間伐(成長に応じた間引き)などが対象で、林業事業体や市町村等からの申請を受けて調査を行い、補助金の交付を行っています。
調査は書面上だけでなく、現地でも行います。
外での仕事(山登り)をして、戻ってきて事務作業というのは、なかなか体力が必要です💦
それでも段々と慣れて、森林全体の様子を見たり、じっくり感じたりすることができるようになってきました。

ごく一部ですが、ある日(7月、12月)の調査時に見た景色をご紹介します。

盛夏の森です。中に入ると、高く、太く成長した木々に圧倒されます。

相手にする木々の多くは私たちより年上です。切り株を見ると、「ずっとここで生きてきたのだ」ということを改めて実感させられます。
残っている木々もまた、これからもずっとここで生きていくのです。

汗だくの私たちをよそに、森林内には爽やかな香りの空気が流れます。

 

動物の休憩スポットでしょうか。

対照的な冬の様子です。

冬場の寒さは異次元ですが、雪化粧した森、凛々しく立ち並んでいる木々のその美しさには思わずため息が出ます。
キリッと冷えた森林が堪らないです。

 

冬は驚くほど静かです。雪の上には動物たちの足跡がそこかしこにあります。サルの手跡も…

休みの日に登山で出かける山とはまた違った森林に入って、森林そのものや木々を見て、感じることができます。

壮麗な山や森林には、畏敬を感じざるを得ませんが、人間の考え一つでその環境は壊されてしまうこともあります。

森林には大きく分けて2つのタイプがあります。
一つは、自然の力で育っている「天然林」です🌳
もう一つは、人が植林をして育てている「人工林(育成林)」です🌲
しかしながら、植林後に手つかずとなってしまっている人工林が多くあります。
そして、実は森林においても少子高齢化の現象が起きています。


※所有者の観点からは大きく「国有林」と「民有林」に分けられます。民有林はさらに、都道府県や市町村が所有する公有林と、個人や企業が所有する私有林に分けられます。
※たとえば齢級が10の樹木の年齢は50歳、齢級が12の樹木の年齢は60歳です。

意図せず高齢化した大径木は需要が限られ、伐られないまま残されてしまいます。新しい樹木が育つ機会・育てる機会が失われ、林業経営の観点からも持続可能性が失われてしまいます。

人為的に作られた人工林には、人間が適切に関わっていくことが必要です。
「植えて、育てて、伐って、使って、また植える」というサイクル(森林資源の循環利用)を確実に行うことで、適切な森林整備が確保され、将来にわたる木材の利用が可能となり、また森林の持つ多面的な機能が持続的に発揮されます。
※多面的な機能とは、たとえば木材等の林産物を供給する機能のほかに、生活環境や自然環境を守る機能、国土の保全や水源の涵養をする機能、地球温暖化の防止機能などです。私たちの暮らしに密接に関わっているのです。

長期的な視点を持って、森林環境の保全と、安定的な林業経営のバランスを取ることが重要ですが、これは大変難しいことです。日々この難しさを実感しています。

森林整備を少しずつでも進めることで、森林の恵みを大切に活かし、次世代へより良く繋げていきたいです🌳🌲

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