こんにちは、商工観光課のたいぞうです。過ごしやすい気候になり、秋を感じるこの頃です。
今回は、今年6月、善光寺門前の大門交差点南にオープンしたそば店「善光寺表参道 たき澤」(https://soba-takizawa.com/)をご紹介します。
軽井沢発祥のそば店「川上庵」などを手掛ける株式会社フォンス(北佐久郡軽井沢町)の新ブランドです。
お店は築100年以上の大正時代のもので、もとは「瀧澤商店」というガラス店だった建物を改装しました。
当時、松本市で書塾を開くなど長野県で活動していた書道家、秋山白巌(あきやま・はくがん)が揮毫した「瀧澤商店」の看板もそのまま使われています。
「たき澤」の店名は、その歴史に敬意を表したものだそう。
浅緑色ののれんと、建物の木目調が調和した上品な外観。「善光寺界隈の景観と一体化しつつ、モダンな雰囲気も感じてもらえるよう工夫した」(眞倉博之店長)といいます。
お店に入るとすぐ目に入るのが、長野県各地の名酒の樽。迫力があります!
内部は約230平米、計95席と広々。店内にある絵画や工芸品の多くは、長野県にゆかりのある作家さんのものです。
カウンター席もあるので、一人でも食事がしやすいですね。
中庭を眺めながらの食事も素敵です
建物奥の回廊を抜けると・・・
テラス席に出ます。こちらは、なんとペット同伴可能🐶
土壁が落ち着いた雰囲気をつくり出しています。
さらに右手奥には蔵を改装したスペースが。
天井が高く、開放感があります。
そばは、長野県産のそば粉を中心に使用し、石臼でひいて打っているとのこと。細めに長く打たれた二八(にはち)そばと、太めの十割そばを提供しています。
信州地鶏、「真田丸」や「福味鶏」を使った料理もお店の看板メニューです。
県内各地の日本酒やビールも取り揃えており、眞倉店長は「そばや鶏はお酒に合う。この周辺は夜まで営業しているお店が少ないので、夜も立ち寄ってもらい、地域の活性化に貢献できたら」と語ります。
人気メニューは、ランチタイムの時間帯に提供される「季節薫る信州前菜六種とかしわ天そば」。

季節薫る信州前菜六種とかしわ天そば(昼限定)
前菜六種(左上から時計回りに、信州真田丸たたき、海老真丈大葉のつつみ揚げ、南京えごま和え、自家製すくい豆腐、信州サーモン漬けサラダ、たこ辛子酢味噌かけ)、天ぷら(かしわ天、野菜天)、せいろそばのセットです。
前菜六種のうち、信州真田丸たたきは歯ごたえのある食感。海老真丈大葉のつつみ揚げは、海老のすり身がプリプリしていてとてもおいしかったです。自家製すくい豆腐はとろりとした舌ざわりで、いつも食べている豆腐とは全く違いました。
味だけでなく、見た目も色とりどりで楽しめます🎵
かしわ天は大きいうえに身がしまっていて、食べ応え抜群。
おそばは香りが良くコシがあり、透明感のある麺の中に、ひいたそばの粒が見えました。
他にお店のおすすめは、「自家製蕎麦みそ」、「福味鶏の親子丼」。

自家製蕎麦みそ
自家製蕎麦みそは、お酒のおつまみにぴったり。
細かくした真田丸のお肉、レンコン、長ネギ、ゴボウとみそを合わせ、あぶった蕎麦の実をのせています。
添えられたキュウリとミョウガに付けて食べると大変おいしいです。

福味鶏の親子丼と半せいろ(昼限定)
福味鶏の親子丼は、柔らかいお肉と半熟卵に加え、お醤油と鶏肉の出汁による味付けが絶品です。お米は銅釜で炊くそうです🍚
今回は昼に利用しましたが、夜は真田丸の串焼きや、かしわの一品料理も提供しているとのことです。
「軽井沢から始まった会社なので、長野の善光寺の近くに店を出すというのは当社の夢の一つだったと思う」と眞倉店長。
(株)フォンスは理念として「料理」「空間(デザイン)」「サービス」の3つに重きを置いているそうですが、今回「たき澤」の料理や店内を拝見し、まさにその方針が体現されていると感じました。
善光寺周辺の散策時に、由緒ある落ち着いた空間でおいしい食事を召し上がり、一息ついてはいかがでしょうか。
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