2016.11.30 [ 長野地域の【農業】 ]
農大の特別公開講座(第3弾)開催しました
農業大学校のタパです。
農業大学校では、客員教授による特別公開講座を行っていますが、11月28日にその第3弾として、農業生産法人 株式会社サラダボウルの代表取締役田中進先生により「農業経営者に必要なこと!」というタイトルで講座を開催しました。
農大の学生のほか、農業関係者、市町村、一般企業の方などおよそ250人の方が聴講しました。
田中先生の会社は、今でこそ国内外にグループ展開するほどに成長していますが、2004年に会社を立ち上げた最初の数年間は、大変苦労をされたとのことでした。それが「誰でもできることを誰にもできない熱意を傾けて続けていくこと(たとえば、作業環境の整理整頓のような一見簡単で当たり前のこと)」を着実に実行することで成長に転じたそうです。
また、会社では、設立当初から人材育成を重視してきましたが、会社が成長していく中で、単に「人」を育てるだけではうまく回っていかないことに気づき、「「人を育てる」人を育てる」ことに方針を変えたら、一層、会社が発展していったとのことでした。
質疑の時間では、参加者から「リーダーに向いている人はどんな人か」とか「行政に望むことはなにか」など多くの質問が出されました。
田中先生は、「どんな人がリーダーに向いているかというのはわからないが、ただ、本物のリーダーは覚悟の入れ方が違う。」、「新たなことを始めるときに行政にダメと言われると先に進まない。ともに解決法を悩み考えてもらうことを行政に期待したい。」など、丁寧に答えられていました。
農業に多くの可能性と魅力があることを信じ、会社を立ち上げ、それを実証してみせた田中先生の講演は、若い学生におおいに刺激になったと思います。
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