信州森林づくり応援ネットワーク

あなたにちょうどいい森林との付き合い方を探す場所、それが「信州・森林づくり応援ネットワーク」です。楽しみ方を発見すれば、森林との距離はグッと縮まりますよ。信州には、森や山などの自然に魅了されている多くの人がいます。そんな人々が、きっかけのほしいあなた、つながりを求めているあなた、スキルアップしてみたいあなたをご案内します。信州の木を使った取組の話題もありますよ。

令和3年度の森林・林業セミナーから

長野県林業総合センター指導部えむです。

森林や林業に関する幅広い知識と技術を学ぶ「森林・林業セミナー」は、感染対策に充分留意する中で、今年も6月下旬から開講しています。

研修は、毎年基礎的な知識を学ぶところから始めます。

木の種類を知ることや、樹木が育つ土壌を知ることなど、担当している私も驚くほど多くの話が飛び交い、頭がついていきません。確かに、30日間の研修で幅広い項目を網羅することを考えると、仕方ない部分も多いのだとは理解できます。でも一度聴けば頭に入るようなことも難しいので、高校の教科書をテキストに使っています。

学校の教科書と聞くと、私自身もあまり良い思い出はありませんが、森林・林業の全般にわたる内容が網羅されているだけでなく、高校生にもわかるように専門用語にも丁寧な説明があるなど、研修の時だけでなく困ったときの参考書としても利用できそうです。

研修の講師は、私どもの林業普及指導員がお話しするだけではありません。当センターには専門的な研究にあたっている職員も多く在籍していますので、専門分野についてはそれぞれの担当職員に話題提供をお願いしています。

例えば上のように私たちが木を植える時に使用する苗木について、最新の研究成果を交えた話を伺いました。

下は当センターで開発中のドラム缶を使った精油抽出装置です。樹木が持つ精油は、特有の香りがあり、私たちの生活に効果が期待できることもあり、注目を集めています。今回は実際に抽出する様子を伺いました。

また台風や地震などの災害が多い日本では、住宅に使われる木材も簡単に壊れない強度が求められます。研修の中では、木材の強度試験なども行ってもらいました。

こうした知見を得るために話を聴くことも大切ですが、せっかく集まった研修生同士の学びも大切にしています。今年の研修では円卓を囲みながら、受講生が描く森林のイメージを整理するようなことも行っています。

このように様々な形での学びを深めながら、12月までの予定で「森林・林業セミナー」を進めていきます。過去の研修をみると、県外への宿泊研修なども行っていたようですが、コロナ禍の現状では難しいです。今年度の研修内容については職員で工夫しながら、長野県の森林・林業を支える知識と技術を持った技術者の育成を進めていきます。

どのような内容で進めていったのかについては、今後もこのブログで、活動内容を紹介していきたいと思います。

〈本件に関するお問い合わせ先〉                                                                                    林業総合センター指導部                                                                         TEL:0263-52-0600                                                                                  FAX:0263-51-1311                                                                              メール:ringyosogo@pref.nagano.lg.jp

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