2012.10.09 [ 上伊那/森林レポ ]
「森の学校」・・・飯島町での取組
<上伊那の森林レポート>
飯島町では、町有林を活用して町内にある小中学校を対象に毎年「森の学校」と称した森林に親しむ活動に取組んでいます。
今年も、台風一過で晴天に恵まれた10月2日(火)飯島小学校4年生68名と七久保小学校4年生20名が参加して「森の学校」が開催されました。
最初に、飯島町の山田教育長が校長先生役となって、森の学校の開校式を行いました。
また、この学校では、飯島町の林務委員の皆さんや南信森林管理署、上伊那地方事務所林務課の職員も各班のリーダーとして子供達をまとめ、指導する立場で関わっています。
開校式の後、11の班に分かれて自己紹介をしました。
飯島小、七久保小の子供たちが入り混じっての班なので最初はチョット緊張気味・・・
次に、アイスブレイクとして、「目かくしイモムシ」という活動を行いました。
この活動は、リーダーがイモムシの目となり、子供たちはイモムシの体になります。
その際、子供は目をつむり、声も出さずに森の音や地面の感触を感じます。
子供の感想は、「歩いた時、土がふかふかした」「小枝が折れる音がした」など、五感をフルに使ったものでした。
次は、土壌実験です。森林の土とグラウンドの土の違いを観察しました。
ペットボトルに森林の土を入れます。
土を入れるのと合わせて、ルーペを使って「森の分解者」観察もしています。
ペットボトルに土詰めも終わり、いよいよ実験です、両方のボトルに同じタイミングで水を上から入れていきます・・・さて結果は・・・
向かって右は森の土、左はグランドの土です。
容器の下には土の中を通過した水がたまっています、右の「森の土」はきれいな水で、左の「グランドの土」は茶色の水です。
なおかつグランドの土はボトル上部に浸透できない水がたまっています。実験は大成功!!
感想も、森の土が「スポンジのように水をためる機能」や「水をきれいにする効果」があることを実験を通して感じたようです。
次は、チョット違う目で森を見てみよう、ということで「なんでもビンゴ」という活動を行いました。
キーワードとなる項目を袋の中から「くじを引く」感じで拾い出し、マスに項目を張り、それを森の中から探し出すゲームです。
いっせいに、林内に駆け出し目的物を探します、この頃になると、両校入り混じった班の子供達も緊張が解け、仲良く活動を行っていました。
「黄色いはっぱ」「ぎざぎざのはっぱ」「ゴミ」「動物の落し物」など感性豊かな子供達が、それぞれの発想で探してきた戦利品です。
活動の後は、お弁当を食べて終了となりました。
最後に、全員で記念撮影、良い活動ができた半日でした。
上伊那地方事務所林務課からのレポートでした。
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http://www.pref.nagano.lg.jp/xtihou/kamiina/rinmu/brogkoshin.htm
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