2011.06.17 [ 森林なるほど情報 ]
森林は40・50代が多数!~長野県の森林・林業は今?③~
不定期掲載の本シリーズ。
第3回目の今回は、長野県の森林の年齢と資源量についてです。
まずご覧いただきたいのがこのグラフ。
何のグラフだかわかりますか?
これは、国が管理する「国有林」を除く、個人や企業、市町村などが所有する「民有林」のうち、人の手が加わった「人工林」の年齢構成を表しています。
グラフの縦軸は面積で単位は千ヘクタール、横軸は「齢級」です。
齢級というのは、樹木の年齢を5年でひと括りにしたもので、1才から5才が「1齢級」、6才から10才が「2齢級」…というように数えます。
グラフをみると、9齢級から11齢級、つまり41才から55才までの森林の面積が多いことが分かります。
グラフで濃い緑の色がついた齢級は、混み合って暗くなった森林の一部を伐採して、残した木の幹や根の成長を促す「間伐(かんばつ)」が必要な齢級です。
森林は60才を過ぎると成長が悪くなり、この前に間伐などの手入れを行わないと「手遅れ」になってしまいます。
このため、長野県では「長野県森林づくり県民税(森林税)」などを活用させていただき、手遅れになる前に森林の間伐を緊急的に進めているところです。
次にこのグラフをご覧ください。
これは、長野県民有林の「蓄積」の推移です。
蓄積とは、森林を構成する樹木の「幹の体積の合計」であり、森林の資源量を表すものです。
グラフのとおり、森林の蓄積は年々増加しており、戦後から始まった森林を「育てる時代」から、再生可能な地球に優しい資源である森林を「活用する時代」に移り変わってきていると言えるのです。
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林務部森林政策課企画係
TEL:026-235-7261
FAX:026-234-0330
メール:rinsei@pref.nagano.lg.jp
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