2017.11.06 [ ちさんマン ]
ちさんマン、全国大会でV4? の巻
テーマになっている「木工沈床」とは、木製の枠内に石などを詰めて河床へ設置することで渓流を保護し、安定させる、木材を活用した工法です。こうした木製の工法は、木材の性質によりある程度の湿潤環境で発生する「腐朽」により傷みやすくなるのが大きな課題です。この発表では、経年による腐朽や損傷度合に焦点を当てて、工法の有効性を検証しています。
(木工沈床工は下図のような工法です)
研究の中では、水中に設置されている木工沈床工の腐朽度合に加えて、土石の流下による摩耗量なども調査し、水中及び土中に設置されている木工沈床工は施工後15年経過した今でもほとんど腐朽しておらず、その効果を発揮していることを証明しました。(調査によると、なんと40~50年間は施設として機能を発揮できる、という結果になります!)
そして、その緻密な調査や検証成果の有用性に加えて、内容が非常に分かり易くまとめられている点が評価され、最優秀賞受賞に至りました。
しかも、長野県の最優秀賞受賞はこれで4年連続となっており、県の技術力も評価していただけているのかもしれません。
ここまでくると、どこまで連覇記録を伸ばし続けられるのか今後の活躍にも期待がかかります。
このブログや記事に関するお問い合わせ窓口
林務部 森林政策課
TEL:026-235-7261
FAX:026-234-0330