2018.08.10 [ 商工観光課 ]
○楽しい上高地観光のために○
こんにちは、商工観光課の山担当です。
今年は猛暑日どころか酷暑日も続きますね。暑さで疲れた体を癒しに、涼しい上高地への観光はいかがでしょうか。
上高地から眺める穂高連峰は息を飲むほどの美しさですし、標高1,500メートルの山岳地帯ではあっても高低差が少ないため、様々な年代の方が楽しめる散策コースと言えます。また、槍・穂高連峰を始めとする北アルプス登山の玄関口であり、トップシーズンには本格的な装備をまとった登山客で賑わいます。
私たち商工観光課の職員も、観光振興業務や山岳遭難防止業務などで頻繁に訪問し、地元で公園事業を営む方々から様々なことを教えていただいています。ここでは、上高地を楽しむうえで気をつけたいことを書いてみたいと思います。
上高地へ入る唯一の道路である県道上高地公園線は、自家用車など一般車両の通行を規制しています。いわゆるマイカー規制です。そのため、上高地へのアクセスはバスやタクシーに限定されますが、バスやタクシーであっても夜間は通行できませんし、大雨や自然災害のときには緊急車両以外すべての車両が通行止めとなります。そこで特に気をつけたいのが、「帰り」です。
連休の中日など特に観光客の多い日は、帰りのシャトルバスが込み合います。紅葉シーズンとなるこれからの時期は特に注意が必要で、バス乗車を待つ間の防寒対策が必要になります。また、下山が遅れて最終バスに間に合わなかったり、自然災害で道路が通行止めになったりした場合は、バス運行再開まで上高地内に留まることになります。どうしても帰りたいというご希望であれば、自己責任で沢渡や平湯まで徒歩で下山しなければなりません。
近年は上高地でも利便性が高まり、気軽に行かれる観光地という感じがします。それでも市街地から離れた山岳地帯であることに変わりはなく、日帰りの散策が目的であっても、上着を一枚多く持つこと、靴を事前に点検しておくことや、行動食を携行することなどを心掛ける必要があると思います。また、槍ヶ岳や涸沢方面への登山はアプローチが長いため、横尾登山口に下山してからバスターミナルまでさらに3時間ほど歩きます。帰りのバスに間に合う行程かどうか、体力的に無理がないかどうか、登山計画をもう一度確認していただきたいと思います。
山小屋のご主人は「(3,000メートル級の山岳地帯という)特別な場所に自分の意思で来ているのだから、何かあっても自分で対処するくらいの心構えを持つことが大事」と話していました。楽しい山岳観光や登山になるよう、出発前に気象情報など確認し、持ち物や時間など余裕を持って計画しましょう。
上高地へのアクセスについては、下記のリンク先を参考にしてください。
〇上高地全般について
上高地公式ウェブサイトhttp://www.kamikochi.or.jp/
〇マイカー規制、観光バス規制について
長野県(上高地交通規制について)
https://www.pref.nagano.lg.jp/shizenhogo/infra/doro/joho/kamikouti.html
松本市(2018シーズンの上高地交通規制)
https://www.city.matsumoto.nagano.jp/smph/miryoku/kanko/azumi/kamikouchi_2017.html
〇県道上高地公園線の交通規制について
長野県松本建設事務所(道路情報)
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