2026.02.09 [ 林務課 ]
未来に伝えたい森林 ~治山工事について4~
松本地域振興局林務課のAです。
空気が乾燥し、山火事が心配される時期を迎えます。強風時は、たき火や野焼きをしない
など、火の取扱いには十分な注意が必要です。
さて、今回は過去の工事現場がどの様になっているのか、現地確認を行いましたので
現在の状況についてお知らせします。
まずは、平成13年から14年におこなわれました、松本市四賀の復旧治山工事の現場です。
山腹の斜面が崩壊したため、法面を整形し、土留工(鋼製自在枠)、水路工、法枠工、
伏工を行い、ケヤキを植栽しました。
●被災後の写真

●法枠工施工後(平成13年時)

●現在の状況(令和7年9月 工事完了後23年)

現在では、しっかりと木や草が生い茂り森林が回復していることがわかります。
●林内の状況(法枠部)

●林内の状況(伏工部)

下層の植生もしっかりしており、土砂の流出は見られません。 植えた木も大きく生長しています。
続いて、平成17年におこなわれました、松本市奈川の地域防災対策総合治山工事の現場です。
崩壊した山腹斜面を、土留工(鉄線枠)4個、水路工、筋工、伏工で復旧しました。
●完成写真(平成18年時)

●現在の状況(令和7年9月 工事完了後23年)

現在では、しっかりと木や草が生い茂り森林が回復していることがわかります。土留工も緑に 覆われています。
最後に、平成11年から平成14年におこなわれました、松本市奈川の復旧治山工事の現場です。
コンクリート製の土留工を16個設置し、水路工、伏工、筋工及び植栽工(ナラ・ハンノキ)
を行いました。
●土留工施工後

この後、水路工、伏工、筋工を施工し、斜面に植栽しました。
●現在の状況(令和7年9月 工事完了後18年)


しっかりと緑に覆われ、森林化が進んでいます。 地表の植生も、初期緑化(伏工)が役割を終え、現地在来のものに遷移が進んでいます。
まとめ
今回、3件の工事現場を調査しましたが、しっかりと緑に覆われており、探し出すのが大変でした。
崩壊地を森林に戻すという目的からいくと大成功です。
治山工事は、森林の維持造成を通じて、災害から国民の生命・財産を保全し、水源涵養、生活環境の
保全・形成を図る事業です。
先人達の努力により、造成された豊かな森林が、後世に伝えられるよう心していきたいものです。
●前回記事はこちら
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