2019.09.19 [ 自然・観光地 ]
9.12 焼岳現地調査
9月12日、長野、岐阜両県の自治体や国・県・市・警察・消防などの関係機関で構成する焼岳火山防災協議会で北アルプスの焼岳の現地調査に行って参りました。天候が心配されましたが、無事に現地調査ができました。今回は、火山活動の観測手法や活動が活発化した際に各機関がどのように連携を取り、避難・救助を行うかなどを確認しながら登りました。
山頂に登る際には、火山からの噴気が上がっていました。
山頂付近やその周辺に観測機器を設置して火山活動などの観測を行っている京都大学准教授の大見士郎先生から機器の種類や観測方法について説明をいただきました。
焼岳では、空振を伴った火山性地震が7月からたびたび発生しています。
大見先生は、「現在、地殻変動などの大きな変化は見られませんが、警戒を怠るべきではない」と呼びかけていました。また、焼岳は「まどろみつつある山」、乗鞍岳は「眠っている山」と何度もおっしゃっていました。同じ噴火警戒レベル1の火山でも違うという認識を持つことが必要だと感じました。
火山は、いつ噴火するかわかりません。今回説明を受けた観測機器などは今、山がどのような状況であるのか確認することはできますが、確実な予測をすることは困難です。日頃から有事の際の各関係機関の動き・役割を確認したり、今回の調査を定期的に行ったりしていくことが今後も必要になっていくと思いました。今回参加していただいた関係者の皆様、ありがとうございました。
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