こんにちは!林務課のグッピーです。
今回私は堅果類豊凶(けんかるいほうきょう)調査に行ってきました!
そもそも堅果類とは一体何なのか?調査は何のためにやるのでしょうか?
まず堅果類とは果実の型の一つで、クリやクルミ、コナラ、ミズナラなど果実が固い殻で包まれたものです!
そして、特にコナラ、ミズナラ等、どんぐりは冬眠前のツキノワグマの食物資源としてとても重要で、
豊凶状況はクマの集落への出没頻度へも影響するため、非常に大切な調査なのです!
主にこの調査では、ミズナラ、コナラを中心に双眼鏡で見て、豊凶を確認するのですが、その木がどれか分かりますかね??(ちなみに私も調査前は全くわかりませんでしたw)
ちなみにこの木がミズナラですが、パット見てもわかりませんよねw
では、葉っぱを見るとどうでしょうか??
コナラの方が形がシャープ!
ミズナラは鋸歯(葉のギザギザ)が大きい!
これでも難しい、あなたもぜひ葉の裏面を見てみてください!!
コナラの裏面は白!!
ミズナラの裏面は緑!!
こうした葉の特徴から堅果類を見て、樹冠全体の着果状況と枝の着果状況からランク分けします。
ランクは0から4の4段階評価で、
例えば、上の写真のように、枝先に1、2個着果したものが、樹木全体にあればランク3。
逆にこのように、枝先に平均3個以上着果したものが、樹木全体にあればランク4となります。
ここまでが調査の過程となります。
そして肝心の結果は…松本地域では前年より不作となりました(全県の結果は9月末に公表)。
クルミやクリは多く着果が見られたものの、特にミズナラは調査地によって着果度合いが異なり、着果が見られない(ランク0の)地域もありました。
よって美味いどんぐりを喰えなくなったクマが山を下りて、人里へ出没する機会が増えることが予想されます。
ですので、山林内などクマが出る場所に観光やレジャー等で入る際は次の点を守ってください!
1.ラジオや熊鈴など音の出るものを用意して行く。
2.クマは日の出、日の入りに活発に活動するので、その時間の行動は避ける。
3.生ごみ等はクマを引き付ける要因になるので、必ず回収する。
クマは神経質な動物ですので、なるべくクマに会わない工夫をお願いします!
その他、襲ってきた場合の対処等は、長野県HPの「ツキノワグマによる人身被害を防ぐために」をご覧ください!
以上、クマ出没予報でしたー。ではまた。
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