2024.04.27 [ 塩尻市文化・伝統松本農業農村支援センター ]
松本地域のお城巡り
少し前まで寒かったのに、一気に春を通り越して初夏になった感がありますね。
松本農業農村支援センターのKです。
さて、松本地域のお城といえば、「松本城」を想いうかべる方が多いのではないでしょうか。
5層6階の大天守を中心とした複合連結式の個性的な姿や、残雪の北アルプス連峰の白や周りの桜のピンクと黒漆塗の下見板とのコントラストの美しさも訪れる人の心をとらえて離しません。
その松本城が築かれるよりも前、この地域には多くの「お城」が存在していました。
今回は、その中から塩尻市片丘北熊井にある北熊井城址を紹介します。
北から見た北熊井城址(高い方が「本城」、右側やや低い部分「中城(西一)」)
長野道塩尻インターチェンジを降りて諏訪方面に向かい、最初の交差点(長畝)を左折して「東山山麓線」に入ります。
道なりに松本方面に進むと、左側に「北熊井城址」の看板があります。
(少々細い道ですが)その角で左折をすると、「大手門跡」の柱が立てられたスペースに到着します。
「大手門跡」の柱。向かって左の砂利部分は駐車スペース
塩尻市の東側、鉢伏山や高ボッチ高原の山麓から延びる段丘を利用した城です。
大手門跡に設置されている説明看板によれば、東から「東二」、「東一」、「本城」、「西一」、
「西二」、「西三」の6つの曲輪(くるわ)に分かれています。「東二」の東側は空堀を隔てて
「竹の花」と呼ばれるらしいのですが、「館(たて)の鼻先」が変化したものらしいです。
説明看板。向かって右下に解説しおりが入った箱がある。
各曲輪は南北方向に掘られた空堀(からぼり:水がない堀)で仕切られて独立しています。
中でも、「本城」と「西一」を隔てる空堀は幅も広くて高低差があり、最も差がある北側では堀の底から本城の上面までの高低差が約20メートルあるそうです。
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