来て!観て!松本『彩』発見 歴史と伝統の城下町松本。のどかな田園風景安曇野。そびえたつ雄大なアルプス。自然と文化に彩られたまつもと地域の情報を、松本地域の県職員の発見を織り交ぜつつお届けします。 面白いこと新発見、知ってる人にも再発見、何だこれはの珍発見。当たり前だと思っていたことから、ローカルなことまで職員の発信する情報をお楽しみください。

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信州の伝統野菜「穂高いんげん」の栽培を行う生産者を紹介します!

みなさんこんにちは!

農業農村支援センターのAです。4月に入り、農業の現場では徐々に今年の作付けに向けた準備が始まっています。
信州の伝統野菜である「穂高いんげん」も先日、生産者の部会が開かれ今年度の作付けに向けて会議が開かれました。
支援センターは「穂高いんげん」部会の生産者の栽培技術向上に向けた勉強会の開催等で伴走支援を行っています。

今回は信州の伝統野菜である「穂高いんげん」とその栽培を行う生産者の活動について紹介します。

 

●「信州の伝統野菜」とは


「信州の伝統野菜」とは、長野県が認定を行っている制度です。
長野県内で栽培されている野菜のうち、昭和30年代以前からその地域で栽培され、食文化に根付いている等、来歴・食文化・品種特性について一定の基準を満たすと「信州の伝統野菜」として、リストに掲載されます。
さらに、その地域内で継続的に伝統野菜を栽培している生産者のグループ等がある場合に、基準を満たしたグループ等に対し「伝承地栽培認定」を行い、左のようなロゴマークを表示して販売や出荷が行えるようになります。令和6年3月15日現在で84種類の野菜が「信州の伝統野菜」としてリストに掲載されています。

伝統野菜について詳しい情報はこちら↓
信州の伝統野菜

 

●「穂高いんげん」とは

大正から昭和初期にかけてアメリカから安曇野市穂高地区(旧穂高町)に持ち込まれたインゲン種がはじまりとされています。
その後、80年以上家庭料理の食材として利用され続け、現在に至ります。
生産者に伺った「穂高いんげん」の特徴を表にまとめました。
モロッコいんげんと比べて柔らかいことや、完熟したマメも保存食として煮豆等に利用するそうです。
筆者もモロッコいんげんと比べて試食しましたが・・・なるほど!確かに美味しいな!と感じました。気になる方は是非、ご賞味ください!

「穂高いんげん」と「モロッコいんげん」の比較

「穂高いんげん」の種子

生産者に聞いた「穂高いんげん」の特徴

●生産者による「穂高いんげん」伝承の取組み

安曇野市穂高にある直売所(企業組合Vif穂高)の内部に、「穂高いんげん」を生産する生産者の部会があり、60歳代以上の8名で構成されています。部会は令和5年10月に「穂高いんげん」の「伝承地栽培」に取組む組織として認定されました。
伝統野菜はタネを後世に継承していくために毎年栽培し続けなければならないという難しい側面もありますが、部会として「穂高いんげん」を継承していけるように、タネ採りに関する勉強会や栽培講習会、出荷前の目揃い会等を毎年行っています。
定期的にメンバーが顔を合わせ、情報共有を活発に行いながら頑張っています。

先日も各自が採種したタネを持ち寄り、部会のみんなで「穂高いんげん」の特徴について確認を行いました。

採種勉強会の様子

目揃い会の様子

いんげん部会のメンバー

タネの確認をする生産者

●伝統野菜秘話

伝統野菜はその地域の気候や風土の影響を強く受け、その野菜としての特徴(形や風味等)もその土地に合うように変化していると言われています。
他の地域に種子を持っていっても、栽培はできるそうですが、その伝統野菜本来の形や風味にはならないそうな・・・・。

伝統野菜は、その地域の生産者が地域の伝統文化や気候風土と密接に関わりながらかたちづくってきた、その地域でしか味わえない努力と文化の結晶と言えるでしょう。

 

●「穂高いんげん」の販売時期や購入できる場所について

出荷時期:7月下旬~10月上旬

購入できる場所:企業組合Vif穂高 直売所

住所:長野県安曇野市穂高有明7751-1

問い合わせ先:0263-81-5656

※営業日や営業時間等については事前にお問い合わせください。

 

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