こんにちは、農地整備課の19(わん・ないん。)です。
12月12日(木)、信州大学農学部森林・環境共生学コースの3年生11名の皆さんが、自分が担当している洗馬妙義地区(塩尻市)に来られて農村整備演習が行われました。今回は、その時の様子を紹介したいと思います。
〇経過
「将来の農業農村を担う人材を育成すること」を目的に、令和2年度から上伊那地域振興局農地整備課と信大農学部が連携して行っている演習で、5年目となる今年は松本地域振興局管内の現場で実施されました。
〇演習内容
折角の機会なので「現場実習で何を学んでもらうか」を、先輩職員や関係者と何度も調整した結果、伝えたい内容が盛りだくさんとなり、テキスト2冊分になってしまいました
(1) 県営畑地帯総合土地改良事業 洗馬妙義地区 事業概要
最初に事業概要や工事内容、現場体験の流れを室内で行いました
(2)現場業務の体験 ~現場実習~
工事現場で施工業者の方の協力により、施工管理について体験してもらいました。日も陰り、寒くなる中でしたが、皆、真剣に取り組んでもらいました。
検査記録表を作成しました
水準測量でレンズをのぞいて数字を読み取っています
ICTを活かした施工について説明を受けました
(3)建設業の魅力について ~地域を創る~
再び室内のもどり、施工業者の方から、建設業の魅力、建設現場で活躍されている女性講師の方から、建設業界での女性活躍について説明をいただきました。
籠田さん(清沢土建(株))の講義とパンフレット
長野健建設業協会 女性部会 https://choken-woman.jp/
長野県職員建設女性の会 https://naganodoboku-joshi.tumblr.com/
(4)土地改良区の役割について ~地域農業を守る~
最後に、農業用水路を管理していただく土地改良区の方から、農家の視点から、施設管理や施設の再整備について説明をいただきました。
中村さん(長野県中信平右岸土地改良区)の熱い説明
〇感想
当日は、時間が押してしまいましたが、それでも伝えたい内容は十分伝えられたと思います。真剣に取り組んでいただいた学生の皆さんと、今後、一緒に働けることを楽しみにしながら、農村整備演習を無事終了することができました。演習に参加された学生の皆さんからもレポートが送られてきました。抜粋して掲載します。
・誇りを持って仕事に取り組まれる皆さんを見て、すごく格好良いと思った。
・誤差について項目ごとに細かく決められているなど、より精度・正確さを意識させられたし、ほとんど誤差無く工事が進められていて感動した。
・女性の建設業をする人も増えており、誰でも働けるようになり、壁がなくなって良い。
・今回のように、地元に根差した会社があって、女性の活躍にも目を向けてくれるといいと思いました。
・現場では、皆が連携してコミュニケーションを取ってする業務であるということが分かった。
・土地改良区の方が“農家負担を減らせるように“計画を練っていると仰っていたことが印象的でした。
・地元負担の必要な事業にもかかわらず、ほぼ全ての受益者から賛同を得られたことに驚き、丁寧な説明や話し合いを積み重ねることが重要だと感じた。
〇最後に一言
自分は2024年4月に長野県職員として採用されました。この9か月間、公務員としての研修を受けるとともに、先輩職員から現場監督員としての心構えを教えてもらいながら仕事をしています。工事費の算出や調整など大変なこともありますが、地域の課題を解決することを目標にがんばっています!皆さん、地元の方が農業をしやすい環境を一緒につくっていきませんか?長野県で未来のはじまりを一緒につくりませんか?
以下の長野県職員採用情報をクリックしてみてください。(長野県職員採用情報HP)
「長野県で未来のはじまりをつくる。」https://www.i-note.jp/naganopref/saiyo/top.html
農業土木職のお仕事紹介
「信州の農村を創造しよう」https://www.pref.nagano.lg.jp/nochi/engineer.html
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