2014.11.19 [ イベント ]
国営中信平二期農業水利事業の完工式が行われました。
中信平一帯に農業用水を供給している、古くは昭和18年から造成された各種水利施設の更新・補修事業が国営の中信平二期農業水利事業により、平成17年度から10年の歳月と163億円余の事業費を投じて行われていましたが、このたび工事の完工が近づいたことを受け、先日事業の完成を祝う式典が多くの関係者の出席のもと行われました。
梓川を水源に新島々駅の上流にある取り入れ口から取水された「命の水」は、北は穂高の天満沢まで、南は塩尻の桔梗ケ原までと中信平一帯の農業用水を担っています。
以前造成された施設も古いものでは50年以上が経過し、老朽化であちこちに不具合が出て、水を利用している農家の皆さんは大変苦労をしていましたが、今回の事業では使える施設は補強したり補修し、本当に作り替えなければならない施設のみを更新するなど、事業費の節減と環境への負荷を少なくする工夫をして、新品同様の施設に生まれ変わりました。
また、水門を集中して制御できる施設を作ったり、農業用水を利用した発電所を作ったりと、最新の技術を投入して、近代化も図りました。
完工式では、事業の変遷をまとめたスライドが上映され、関係の皆様方は感慨深げに事業実施の労苦をしのんでいらっしゃるようでした。
この事業の完成によって、中信平一帯の農業生産が今後更に発展することを願ってやみません。
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