来て!観て!松本『彩』発見 歴史と伝統の城下町松本。のどかな田園風景安曇野。そびえたつ雄大なアルプス。自然と文化に彩られたまつもと地域の情報を、松本地域の県職員の発見を織り交ぜつつお届けします。 面白いこと新発見、知ってる人にも再発見、何だこれはの珍発見。当たり前だと思っていたことから、ローカルなことまで職員の発信する情報をお楽しみください。

来て!観て!松本『彩』発見

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むかし松本市内に競輪場🚴があったのご存じですか?

朝夕はすっかり肌寒く、毎朝フトンから出るのに一苦労しています農地整備課HTです。

ご存じない方も多いと思いますが、松本市内には昭和20年代に競輪場があったんです!

もちろん『やまびこ国体(昭和53年開催)』で使用された『かりがね自転車競技場』(現在は取り壊されて、松本山雅FCの練習グランドである『かりがねサッカー場』)ではありませんし、
ましてや『浅間国際スケートセンター』を取り壊して平成27年に建設された『松本市美鈴湖自転車競技場』でもありません。


やまびこ国体当時の『かりがね自転車競技場』(左)(出典:松本市)と、現在の『かりがねサッカー場』(右)


昭和49年の『浅間国際スケートセンター』(左)と、現在の『松本市美鈴湖自転車競技場』(右)  (出典:松本市)

『かりがね自転車競技場』も『浅間国際スケートセンター』も今では懐かしいですね。

さて、松本競輪場ですが、私が幼い頃に住んでいた家の近くだったこともあり、この場所で遊んだ記憶があります。もう半世紀も昔の話ですが・・・
私の記憶の中でも、既に競輪場は廃止され、すっかり荒廃し、至る所に草の生い茂る状態でしたが、トラックの舗装やコーナーバンクなど、「ここは競輪場だ」と主張するカタチがしっかり残っていて、見た目には大きな水を溜めていない貯水池のようだったことを想い出します。

                 当時の松本競輪場(出典:松本市)

当時を懐かしく思いながら、家でじっくり調べてみると・・・

競輪場のあった場所には現在、松本市立開明小学校(昭和45年開校)が建っており、


     現在の松本市立開明小学校

競輪場の形跡はまったく残っていませんが、この場所に自転車関係の施設が出来た足跡を辿ってみます。

松本競輪場のあった松本市宮田(みやた)地区は、国道19号と長野県道296号松本空港線に挟まれたエリアです。


    出典:国土地理院空中写真(1962年撮影)を加工して作成 ※競輪場の形跡が残っています

宮田地区には、戦時中に疎開してきた宮田製作所(現モリタ宮田工業)の大規模な自転車工場(戦時中は軍需工場)が昭和27年頃まであって、周辺には社宅などが立ち並んでいたそうです。
なるほど・・・
『宮田』の由来は、昭和世代なら覚えていると思いますが、あの『ミヤタ自転車』だったんですね。
この地名が、嘗ての自転車産業や競輪場との繋がりを伝えてくれています。
『ミヤタ』『ツノダ』『丸石』など昭和の自転車産業はとても華やかでしたね。懐かしいです。

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