2016.08.26 [ その他 ]
これは何のため?
農地整備課のT,S木曽一年生です。
朝練サイクルの道すがら、自宅のある小諸市(東信地方)では見たことの無い風景?がハテナ?と気になっていました。
(写真1)木にテープがぐるぐる巻き、見たことないし、何のため?
道端のヒノキにビニールのテープが巻きつけてあるのですが、間伐の目印にしては念が入りすぎていますし、何本もあります。
自宅周辺では見たことのないものですが、何か目的があることは確かなようです。
(写真2)通りかかる度に気になるので、立ち止まってパチリ
(写真3)目印だったらこれで充分でしょ?
職場で林務課の方に写真を見せて「これな~に?」とお聞きしましたら、「クマハギ」対策のためにテープを巻いているのだそうです。このクマハギというのはクマがヒノキや杉などの針葉樹の樹皮を剥がしてしまう習性のことだそうで、樹皮の内側の柔らかい所を削って食べるためとか、単に猫の爪とぎのようなものだとか、諸説があるようです。
(写真4)県内のクマハギ被害の分布図です。
写真の赤い部分(木曽・伊那・北安曇・長野管内)に被害があるとのこと、東信地区にはまだ被害がないようで、どおりで見たことの無いはずです。このクマハギに会うと木が傷つき商品価値が無くなったり、最悪枯れてしまうこともあるそうです。
対策にはいろいろあるようですが、このテープ巻きが一番安価にできるそうです。どうもクマは爪が引っかかることを嫌うために効果があるようですが、きつく巻き過ぎると木が成長した際にテープが食い込んで逆に木を傷めたり、チェーンソーで伐採する前にはいちいち外さないといけなかったり、手間がかかるそうですが、被害には変えられず、対策をされているそうです。
(写真5)訳を知らないとちょっと不気味な感じです。
でも、理由を聞いたら、何だろうな~と写真を撮っている場所じゃないようで、知らないとは怖いものです。(だってクマが出る場所ってことでしょ!)と、いうことで自分の自転車にも「クマハギ」対策?をいたしました。皆様もこんな風景を見たら、お気をつけてくださいね。
(写真6)自分の自転車に「クマ鈴」を付けました。(そこまでして走るか~?)
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