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ドローンで医薬品等を配送する実証実験が行われました!【木曽保健所】

こんにちは。木曽保健所のYです。

令和6年2月7日(水)、長野県王滝村でドローンによる配送実証実験が行われましたので、保健所視点から紹介します。

今回ドローンに乗せて運んだのは、木曽薬剤師会様から提供していただいた医薬品などの非常物資です。

★配送物(木曽薬剤師会様から提供された医薬品等)
令和6年1月1日の能登半島地震においても、孤立集落に対してドローンにより医薬品等が輸送されたそうです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

王滝村に限らず多くの自治体では、少子高齢化・人口減少が進み、高齢者の見守りや買い物支援、災害時の物資供給など様々な地域課題を抱えています。

今回の実験は、災害時等の孤立問題を解決すべく、「住民の理解度向上」「定期飛行に向けた課題の洗い出し」を目的に、物流・ドローン関連事業者と王滝村が協働して実施したものです。

★今回使用された物流専用ドローン(AirTruck)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方、木曽地域の医療に目を向けると、「医療従事者の確保が難しい中で、医療機関の機能をいかに維持・確保していくか」が課題となっています。

長野県ではその対応として、最先端のデジタル技術を活用し課題解決を図ろうと、オンライン診療や電子処方せんの導入など、着々と医療のDX化を進めています。

過去のブログ記事【県立木曽病院でオンライン診療が始まりました!

また、今後、公共交通ネットワークが縮小し交通弱者が増加する中で、「処方薬等を患者まで如何に届けるか」という課題がクローズアップされると考えられます。

今回のドローンによる医薬品等の配送実験は、その課題解決の一つの選択肢になり得るものと期待されています。

 

★出発式の様子

○王滝村長 挨拶

1984年に長野県西部地震で甚大な被害を受けた王滝村の越原村長からは、「今回の実証実験は、村民の安心、安全な暮らしを守るため、明るい兆しだ」」と挨拶がありました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

○株式会社NEXT DELIVERY 取締役 青木様 挨拶

株式会社NEXT DELIVERYの青木様からは、能登半島地震でのドローンによる医療物資の輸送活動の体験談の中で、「①あらかじめ、目的地の(正確な)座標を確認しておく、②現地にドローンが配備されていればもっと早く物資を届けられた(ドローンを現地に持ち込むのに時間を要した)、③地域の皆様の理解があると、飛行しやすい」との貴重な助言をいただきました。

また、トラックドライバーが不足することが予想される2024年問題を踏まえ、「物流の集約、自動化が重要であり、ラストワンマイル配送でのドローンの活用は重要」「平時・有事の二段構えで準備していくことが大切」と挨拶されました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

★ドローンに荷物を入れる様子

このドローンは5㎏まで輸送できますが、今回は2㎏程度の荷物を運びました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

★関係者の記念写真

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

★離陸地点(崩越テニスコート)
風もなく晴れた日で、ドローン日和でした。事前に正確な座標を取得できていれば、ドローンは自動で飛行していきます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

★事前に座標を取得し、決められたルート

今回は27地点の座標を取得したそうです。地表から150メートル以内の高さで、木々に当たらないよう自動飛行します。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

★ドローンからの映像

今回のレベル3.5という段階の実証では、完全自動飛行ですが、ドローンが撮影する映像をリアルタイムで人間が確認する必要があります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

★着陸地点(おんたけ休暇村)
完全な自動飛行に成功しました。ゴトンと荷物を降ろした瞬間です!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

★木曽薬剤師会(角間洋平様)
今回の実証実験では、木曽薬剤師会様のご協力をいただき、配送物として医薬品を提供していただくとともに、配送実験の見学にもご参加いただきました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

木曽保健所といたしましては、ドローンによる医薬品の配送は、有事はもとより、平時においても有効な手段として期待しています。

今後は、オンラインによる診療や服薬指導、ドローン等による医薬品配送などが連動した形が拡大していくものと考えられます。

今回の実証実験を通じて、木曽地域の医療関係者の皆様が、今後の地域医療提供体制について考えるきっかけになれば幸いです。

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