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事業の紹介(農地整備課)南木曽町のため池工事(№2)

農地整備課の中年Yです。

以前、南木曽町田立のため池工事の地鎮祭と起工式について紹介(以下URL)いたしましたが、完成したので再度紹介いたします。

事業の紹介(農地整備課)南木曽町のため池改修工事

2/7に現場でため池の管理者と一緒に確認を行いました。

 

 

 

 

 

 

 

こちらは、3月上旬に行ったの湛水試験(水漏れがないかの確認)の状況です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

まずは、今回改修したネギ様ため池について、簡単に以下の図で説明いたします。

ため池は、お天道さまの熱で水面近くが一番温まっています。

ネギ様ため池で採用した取水方法は「斜樋(しゃひ)」と呼ばれる鉄管の中を通っていく(水の流れが青矢印)もので、温まった水から順に取水(①→②→③)する仕組みになっています。

これは、イネ(日本名)が東南アジア原産で、元々暖かい国の植物であったことから、冷害にならないよう工夫されてきた結果によるものです。

 

 

 

 

 

 

 

 

岩手県花巻市出身の作家で有名な宮沢賢治「グスコーブドリの伝記」では、イネをオリザ(イネの学名はオリザ・サティバ)として紹介し、オリザが冷害で不作となる様子を描いています。この作品からも分かるとおり、昔からイネの作付けは冷害との戦いだったのです!!

なお、今回の工事では、ため池内の水が逃げないように、堤体の中にベントナイトシートと呼ばれる水を通しにくいシートを埋めました。

 

それでは、着工から完成に至る様子をご紹介いたします。

【11/17 床掘】

 

 

 

 

 

 

 

 

【12/5 ベントナイトシート敷設(奥は底樋のヒューム管)】

 

 

 

 

 

 

 

 

【12/5 堤体盛土の密度試験】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【12/26 斜樋(取水施設)の型枠設置】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【1/16 底樋ゲート設置】

 

 

 

 

 

 

 

 

現場確認後、管理者の方とお話ししましたが、このため池は江戸時代の前に築造され、以降、この土地の農地を潤してきた大切なため池だということでした。

周囲は桜も咲き始めました。今後、ため池内に水を貯めて、田植えの時期を待ちます。!!

以上、事業の紹介でした。

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