2011.12.02 [ 自然・名水・秘境 ]
尾ノ島の滝~覚明行者ゆかりの修行の滝~
『尾ノ島の滝』
現地に設置されている案内板には、次のように書かれています。
「尾ノ島の滝は、御嶽行者の霊場として有名です。
天明年間(1781~1788)、御嶽開山の祖・覚明行者は、この滝の有限な景観に感応し、この地から御岳登山を思い立ち、滝に打たれての『水行』満願の日、山頂に向かったといわれています。
その後、『冷川(つめたがわ)上流のオノシマという滝で苦行し、自ら覚明法流空明と称した』と文献にあることから、木食空明もここに篭もったといわれています。」
木曽町開田高原の「開田高原キャンプ場」の入口看板の近く(約800m)にあります。
車でさらに、舗装されていない林道のような道を進むと、滝のすぐそば(約300m)まで行くことができます。
そこから、坂道を降りていくと『尾ノ島の滝』があります。
周りの石が黒く濡れていることにお気づきでしょうか?
落差およそ30mからの水による勢いはかなり強く、滝に近づくと押し戻される位の風圧を感じます。
昭和初期には滝が2本あったそうですが、水力発電所建設計画により1本残すのみとなったそうです。
冬の厳寒期。白くなった風景も訪れたいと思いました。
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