是より木曽路 遥か彼方の京や江戸を思い、人々が往来した木曽路。 歴史と文化に彩られ、自然豊かな木曽地域の魅力を、当地勤務の県職員が四季折々に発信していきます。 あなたも、木曽に寄っていきませんか?

是より木曽路

遥か彼方の京や江戸を思い、人々が往来した木曽路。 歴史と文化に彩られ、自然豊かな木曽地域の魅力を、当地勤務の県職員が四季折々に発信していきます。 あなたも、木曽に寄っていきませんか?

試練の山「御嶽」



総務管理・環境課のチャリダーです。
2026年7月10日に山頂部の立入規制が緩和されたことから、王滝口から山頂を目指すことにしました。
恥ずかしながら、初めての御嶽登山となります。
午前5時30分の段階で、田の原の駐車場は8割が埋まっている状況でした。
数年ぶりの本格的な登山に身も心も興奮状態です。




王滝口は、頂上まで約3時間と「比較的登りやすい3000m峰」として認知されています。
田の原の「御嶽山ビジターセンターやまテラス」から鳥居をくぐり、頂上を目指します。




登山道は整備されており、登りやすいと感じました。
所々に設置されている木段は、濡れている場合は大変滑りやすいため、くれぐれもご注意ください。



8合目まで来ると、直下には絶景が広がります。
スタート地点の田の原は、2キロ程度しか離れていませんが、遥か遠くに感じます。
振り返るとそこには中央アルプス・南アルプス・北アルプスの山々が広がり、改めて長野県が山岳県であることを実感します。




当日は日光が強く、みるみるうちに持参した飲み物は無くなっていきます。
登山時に必要な水分量の目安として「体重×行動時間×5ml」という計算方法を参考にし、万が一に備えて約4リットル用意していましたが、登りの途中で既に2リットル以上を消費していました。
また、当日は「御嶽登山がどの程度の運動負荷となるか」を測定したかったので、スマートウォッチで自分の心拍数を確認しながら登っていたところ、心拍数は常に「165から170」を指示していました。
登山をする際に理想とされる心拍数は、通常「130から140程度」と言われています。
これは「人と話しながら登れるペース」であり、「165から170」という数値は「人と話す余裕がない」無酸素運動が続いていることを意味しています。(個人差があります)




その時は突然訪れました。
「両足の攣り」
足は激痛とともに棒のような状態となり動かなくなりました。
私は安全を最優先に考え、王滝頂上を目前にしながら、そこで撤退を決断しました。



私の頭の中には、南アルプスの主として知られる竹澤長衛翁の


「山はどこへも逃げねえ。また来ればいいさ。」


という言葉が巡っていました。
登山は誰しも頂上を目指すものですが、全員が目標を達成できるとは限りません。
かと言って、その時に得た経験や感動は失われるものではありません。
その日はたまたま頂上へたどり着くことができなかっただけです。


私は失意のなか下山を開始しましたが、まだまだ安心はできません。
遭難や事故は下山中に多く発生すると言われています。
「家に帰るまでが登山」という言葉を忘れてはいけません。
私の場合は、「家へ帰り、その日あった出来事を家族に話すまでが登山」としています。
一歩一歩確実に足場を確認して下り、無事下山することができました。


今回は残念ながら御嶽山の頂に立つことはできませんでしたが、御嶽山国定公園の美しい景色と自然の厳しさ、そして自身の課題を見つけることができた一日でした。
次に御嶽山を訪れる時には余裕をもって頂を目指せるよう、日々の鍛錬を積み重ねていきたいと思います。


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