2021.07.06 [ 味・食文化 ]
朴葉巻きを楽しみつくす
こんにちは。企画振興課のIです。みなさん、今年は朴葉巻きを食べましたか?
今回は、木曽の初夏の名物「朴葉巻き」について、みなさんにいつもと違う魅力をお届けできるよう、実食やリサーチ、ちょっと変わった工夫をしてみましたので、ご紹介したいと思います。
朴葉巻きは、木曽地域の様々な店舗で売られており、お店ごとに違う「味」「歯ごたえ」などを楽しむことができます。例年、5月下旬から7月中旬までお店に並びます。通な方は、お気に入りのお店があるのではないでしょうか?
執筆にあたり、以前からぜひ食べてみたい!と思っていた、とても珍しい「紫米(古代米)朴葉巻き」を販売している「折橋製菓舗」様に取材してきました。
早速購入し実食。生地がもちもちしていて美味しい!
朴葉巻きには、一般的に米粉を練った餅を使いますが、この商品には紫米(古代米)が使われており、通常のものよりもちもちとした食感になるそうです。販売している朴葉巻きの中で一番人気とのこと。
そしてなんと、ご主人に開発秘話も教えてもらうことができました!
この商品は、約20年前から販売しているそうで、商品化するのに3年程かかったとのことです。紫米を生地にするのに苦労したとか。また、紫米の精米にあたっては専門の業者にお願いするそうです。
「もっちもちでうんまいなぁ」と何気なくほおばっていましたが、様々な背景を知ると、より関心が高まり、より魅力的に感じました。お土産を渡す際、このような背景も相手に伝えられると、更に喜んでもらえるのではないかと思います。
突然ですが、これは何の花でしょうか?
これは「朴の花」なんです。朴葉の納入業者さんのタイミングで、たまたま運よく見せていただくことができました。とても珍しい!と思いましたので、紹介します。
写真からはわかりづらいかもしれませんが、朴の葉が大体20~30センチの大きさであることを考えると、とても大きな花です。花弁が肉厚で存在感がすごい!香りは、なんとも表現しにくいのですが、おなじみの朴葉の香りとは違う、濃い芳香剤のような感じです。ずっと嗅いでいると頭がくらくらしそうです。
朴の葉を少し分けていただいたので、こんなものも作ってみました。
じゃん!「朴葉にぎり(仮称)」です。職場での昼食に持参しました。
朴葉巻きを作ったことがないため、まずは何か簡単な活用方法は無いか悩んでいたところ、妻が「任せろ」とのことで、待つこと数分・・・
木曽の山中にもいそうな、トト○のお土産がそこにはありました。
作り方は簡単!朴の葉を30秒程度沸騰したお湯に湯通しし、おにぎりを包むだけです。(葉が開かないようにゴムで留めてます。)ご飯からほのかに朴の葉の香りがし、季節を感じることができました。
妻は「こんな感じか?」と首をかしげながら作っていましたが、これはどうみてもグッジョブ!!センスある妻に感謝です。
いかがでしたか?
何気なくこの時期に食べている朴葉巻きですが、好きな商品の背景を知ったり、ちょっと変わった工夫により、いつも以上に朴葉巻きを楽しむことができます。間もなく、今年の朴葉巻きシーズンが終わります。みなさんも思い残しがないよう、心ゆくまで朴葉巻きをお楽しみください!
最後に、取材にご協力いただいた折橋製菓舗の皆さま、ありがとうございました。
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