是より木曽路 遥か彼方の京や江戸を思い、人々が往来した木曽路。 歴史と文化に彩られ、自然豊かな木曽地域の魅力を、当地勤務の県職員が四季折々に発信していきます。 あなたも、木曽に寄っていきませんか?

是より木曽路

遥か彼方の京や江戸を思い、人々が往来した木曽路。 歴史と文化に彩られ、自然豊かな木曽地域の魅力を、当地勤務の県職員が四季折々に発信していきます。 あなたも、木曽に寄っていきませんか?

しあわせ信州 > 長野県魅力発信ブログ > 是より木曽路 > 歴史・祭り・ひと > 王滝村でバレー×カレー×スキーに奮闘!家高里加子さん

王滝村でバレー×カレー×スキーに奮闘!家高里加子さん

こんにちは。商工観光課のWです。
今日は王滝村にあるカレー屋さん「ララカレーオンタケ」にやってきました。

こちら、王滝村の中心街から少し離れたところにある、スリランカカレーが食べられるお店です。
チキンカレーとキーマカレーは既にいただいたので、本日はカレーつけめんをいただきます。

これまたおいしい・・・ですが、今日はただカレーを食べに来たわけではありません。
「ララカレーオンタケ」で働いており、王滝村の御嶽スキー場の支配人でもある、家高里加子さんにお話を聞いてきました。

―今までどんなことをやってこられたのですか。ご自身のことについて教えてください。

中学生の頃は、王滝中学校でバレー部に入っていました。弱小チームでしたが、「日本一になりたい!」と強く思っていました。
高校は、縁あって、県内のバレーの強豪校(※)に入学することができました。3年間、バレーに打ち込みました。合宿で、木村沙織元選手と一緒になったこともあります。高校では、インターハイ4位、国体3位の成績を収めました。でも、まだ日本一になっていません。
大学でもバレーをすることに決めました。神奈川県にある大学(※)で4年間バレーに打ち込みました。ついに、インカレで優勝することができました。中学生から抱いていた「日本一になりたい」という目標を達成することができました。

(※筆者注:どちらも有名な強豪校です!!ぴんと来る方、いらっしゃいますか…?)

―初めからびっくりなお話…。バレーに打ち込んだ青春時代だったのですね!大学卒業後は何をされていたのですか。

長野県に戻って就職しました。車が好きで、最初は諏訪で自動車の営業の仕事をしました。その後、伊那のバス会社で数年間働きました。そこで、父が亡くなったという知らせを受け、王滝村に戻りました。

―王滝村ではどんな仕事をしていたのですか。

スキー場で窓口業務をしていました。3~4年目になると、事務や営業、企画を経験させてもらいました。いまも毎年2月24日に開催している感謝祭を企画し、お客さんに喜んでいただきました。
2年目のとき、私はまだ窓口業務をするだけでしたが、「このスキー場の支配人になりたい!」と思っていました。

―なぜ支配人になりたいと思ったのですか。

窓口業務をしながらも、スキー場をよくするために、常に“もっとこうした方がよいのではないか”と考えていたからです。
スキー場の社長の知り合いの方に「支配人になりたい」と話したら、SNSの発信の仕方など“魅せ方”や“売り方”を教えてくれました。その後、その方が王滝村に会社を立ち上げ、誘われる形で入社しました。ララカレーオンタケもこの会社で開いたお店です。

―思いを伝えることで、新しい道が開かれたのですね。
―どうして王滝村でカレー屋さんを開いたのですか。

村で唯一の食堂が閉店してしまい、村の人が集まることのできる食べ物屋さんが必要だと思ったからです。
空き店舗を借りたのですが、最初、建物の周りは藪だらけでした。自分たちできれいにして開店にこぎつけました。
店の中のデザインは私が考えました。小物はあえて、普段選ばないようなカラフルな色の食器やランチョンマットにしました。自分の家とは違う、ちょっとした非日常を味わってほしいという思いからです。
村の人に来て欲しいというのが私の願いです。気軽にお茶を飲んでいってほしいですね。

 

―2021-2022シーズンから御嶽スキー場の支配人になられましたね。

毎日が忙しかったですが、常連さんから「自分たちのためにスキー場を開いてくれてありがとう」という温かい言葉をいただいて、いまでも思い出すと涙が出ます。
支配人という立場ですが、お客さんから遠い存在でいるのは嫌です。大学生の時から「お客さんの生の声を聴ける場所にいたい」と言っていました。いまでもお客さんの近くにいる存在でありたいと思っています。

スキー場には王滝村の若い人たちも勤めてくれています。新しく移住してくる人たちも含め、村の働ける場所としてのスキー場は大切な場所だと思います。

先日、SNSや村内のチラシで呼びかけて、県内外の人たちで村のゴミ拾いをしました。昨年はコロナ対応で大変な医療従事者のために、木曽病院に260食のカレーを無料提供したりしました。
誰かのために何かをしたい、という思いがあります。
自分で動かないと何も変わらないと思っています。何もせずに見ているのは嫌です。自分が何かしたいといった時に協力してくれる仲間がいて、本当に恵まれています。

いまは販売していないとのことですが、ヒノキの香りがする木曽ビール。ラベルは木曽をイメージして家高さんがデザインしたそうですよ。

―王滝村のいいところはなんですか。

自然がたくさんあるところ。王滝村は信号がありません。譲り合いとか、そういう心が自然に生まれていると思います。平和で、気持ちよくドライブができます。

―今後やりたいことを教えてください。

村にお客さんを呼べる仕組みを作りたいですね。王滝村の旅館や民宿の「人」を紹介するパンフレットを作りたいと思っています。

 

忙しい中でも、年に1回は資格を取ったり、今後海外旅行に行きたいという家高さん。

エネルギッシュで、いろんなことに興味を持って行動する姿が印象的でした。

やりたいことを即現実にしていく実行力も、きっと家高さんの思いや言葉に賛同して一緒に動いてくれる仲間がたくさんいるのだろうなぁと想像できました。

カレーもおいしいので、ぜひ、みなさん食べに行ってみてください!

このブログのトップへ

このブログや記事に関するお問い合わせ窓口

木曽地域振興局 総務管理・環境課
TEL:0264-25-2211
FAX:0264-23-2583