2021.08.04 [ 歴史・祭り・ひと ]
木曽義仲ゆかりの南宮神社(木曽町日義)が衣替え!!
農地整備課の中年Yです。
8/2(月)、合庁職員の現地研修があり、木曽町日義の南宮神社前を流下する農業用水路(町川用水)を紹介いたしました。
【令和元年に改修された町川用水】
町川用水は江戸時代以前に築造された歴史ある農業用水路です。近年多発しているゲリラ豪雨等による災害を防止することを目的に改修されました。
水路に隣接して、信州の農業資産である「旭の滝」、更には、木曽義仲ゆかりの南宮神社もあることから、景観に配慮して練石積みで造られました。
なお、「旭の滝」は1853年(明治14年)に築造された上段の農業用水(上堰)の末流で、下段の町川用水の補給水でした。
昭和初期から消失し幻の滝となりましたが、平成26年に南宮神社の氏子でつくる祭礼委員会により復元され、境内を流れる町川用水と合流するようになりました。
現地で職員に説明を終えた後、水路脇を歩いていると、なんだが気になる匂いが漂ってきました。
南宮神社の氏子の方にお話をお聞きすると、本日、神社の外壁に柿渋を塗り立てとのこと。
これまで4回も塗り重ねてきて、今日が最後だったということでした。
氏子の方によると、「神社の直下を農業用水が流れているので、市販のペンキのようなものでは、万一、用水に混入した場合、下流に悪影響があるといけないので、環境にやさしい柿渋を採用することになりました。ちょっと臭いので塗る人は大変だったと思います。」とのことでした。
また、「神社の外側まで柿渋を塗るのは全国的にも珍しいと思いますよ。」と話されていました。
なるほど、改めて見ると非常に引き締まって凛々しいお姿の佇まいですね!!
【「旭の滝」をバックに柿渋を塗り終えたばかりの南宮神社】
戸が開くとこんな感じです。
神社には義仲の合戦を描いた絵馬も奉納されています。
御朱印も1枚300円(賽銭箱に投入)で入手できます。写真右手は南宮神社、左手は国道を挟んでやや南側にある木曽義仲旗挙八幡宮のもので2種類扱っています。
御朱印の隣には「神様への手紙」もあり、お賽銭と一緒にお願い事を書いた用紙を賽銭箱に入れておくと、後日、宮司が神前に奉納してくださるとのことでした!!
なお、「旭の滝」の正面の水路脇には近くの砂ヶ瀬川上流で採取された「さざれ石」(石灰質角礫岩)が奉納されています。
岐阜県旧春日村の伊吹山麓にある国歌発祥の地のものは有名ですが、こんな身近で「さざれ石」が見られるなんて何とも神秘的ですね。
【写真 右手前が「さざれ石」】
国道を挟んで南側に少し進むと、木曽義仲旗挙八幡宮があります。
境内には樹齢約800年、樹高30m、胸高周囲12mの大ケヤキが鎮座し、その迫力には圧倒されます。
また、南宮神社北には巴淵もあり、涼しげな世界を広げています!!
魅力満載の「義仲の里」。柿渋で衣替えした南宮神社を拠点に、パワースポットを散策してみてはいかがですか!!
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