木曽地域振興局商工観光課のTです。
木曽地域でも撮影された映画が年明けに公開になる、という情報を頂きました。
この作品の木曽ロケは2020年の1月から2月にかけて行われたとのこと。公開までに時間がかかってしまったのは言うまでもなく新型コロナの影響もありますが、クランクアップから上映に至るまでには、製作と同じくらいに時間がかかるものらしいのです。
というのは、大手作品は製作段階から予め配給や劇場が決まっているので、完成後遅くとも1年もすれば公開となるのですが、本作品の場合は、映画完成後に配給会社を決め、配給会社が劇場に営業し、公開の運びとなったからとのことです。
このような汗のにじむ過程を経て、いよいよ2022年2月に公開となるのが『リング・ワンダリング』。「人が方向感覚を失い、無意識のうちに円を描くように同一地点を彷徨い歩くこと」を表現したタイトルです。
監督は海外の映画祭で20冠の賞を獲得した『アルビノの木』の金子雅和さん。主演は笠松将さん、ヒロインには阿部純子さんです。乞うご期待ください。
木曽には映画館がないので、大勢の方が「木曽でイベント上映会を!」と声を上げれば実現するかもしれません。
この際、木曽地域でロケのあった映像作品を思い浮かべてみました。
まず、浮かんだのが『木曽オリオン』(2016)というNHK長野放送局の制作したドラマ。和久井映見さんが主演し、東京大学木曽観測所が舞台となりました。
それから昨年上映された『想ひ出の行方』(2020)。寝覚の床に寄せる地元の方の思いが詰まった地域おこしムービーです。
それから『帰郷』(2019)。藤沢周平原作の時代劇。仲代達矢さん主演です。
さらに、『男はつらいよ 噂の寅次郎』(1978)では須原宿、野尻宿辺りで撮影があったようです。そのまた昔、南木曽の妻籠宿では勝新太郎さんの『座頭市』(1973)も撮られています。
それぞれの作品を見て、知っている場所が映ると急に親しみがわきますね。ぜひ、夏の夜、改めてご覧になっては如何でしょうか。この地域でロケをした作品はきっとまだまだあるのではないかと思いつつ。
- 東京大学木曽観測所は観覧室からシュミット望遠鏡を見学することができます。詳しくは木曽観測所ホームページをご覧ください。http://www.ioa.s.u-tokyo.ac.jp/kisohp/
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