是より木曽路 遥か彼方の京や江戸を思い、人々が往来した木曽路。 歴史と文化に彩られ、自然豊かな木曽地域の魅力を、当地勤務の県職員が四季折々に発信していきます。 あなたも、木曽に寄っていきませんか?

是より木曽路

遥か彼方の京や江戸を思い、人々が往来した木曽路。 歴史と文化に彩られ、自然豊かな木曽地域の魅力を、当地勤務の県職員が四季折々に発信していきます。 あなたも、木曽に寄っていきませんか?

しあわせ信州 > 長野県魅力発信ブログ > 是より木曽路 > 歴史・祭り・ひと > 読書の秋 ~やま路書店で木曽を知る~

読書の秋 ~やま路書店で木曽を知る~

こんにちは(^▽^)/総務管理課のWです!

突然ですが、皆さんはなぜ『読書の秋』といわれるのか、その所以を知っていますか?

それは…「秋は気候・夜の長さが読書をするのに最適だから」です!

本は読みだしたら腰を落ち着けてじっくり読みたいですよね。秋は気温が暑すぎも寒すぎもせず、室内で勉強や読書等で集中するのに適しているのだそうですそれに、「秋の夜長」という言葉があるように、秋は夜が長く、1日を通して穏やかに過ごせる時期であるともいわれています。(そんな長い秋の夜を有意義に過ごそうと、中国では「灯火親しむべし(涼しくて夜が長い秋は、灯火の下で読書にするのに適している)」という漢詩(韓愈作)があるほどです。)

以上の点から見て、木曽は本を読むのにはもってこいといえます。綺麗な星の瞬く、長くて静かな夜を想像してみてください。Wも帰宅後に時間を忘れて読みふけってしまうことがよくあります(^-^;

また、木曽には多様な分野で「魅力」があります。この秋、読書を通してその魅力を知りたいとは思いませんか?

ということで、今回は「木曽」に関する題材の本を多数取り揃えた地元の書店

「やま路書店」をご紹介します📖

やま路書店とは木曽町福島(1948年~)と木曽町日義(1991年~)で店を構える歴史ある書店です。

1.「木曽」ならではの本がたくさん!(他地域にはないものもあり!)

皆さんは「木曽」と聞けばまず何を思い浮かべるでしょうか?

「豊かな自然」、「農林水産業」、「御嶽山」、「歴史」、「祭り」、「木曽馬」、「中山道」、「御嶽海関(木曽郡出身)」、「優しく温かな土地柄」…まだまだ出てきます。

やま路書店(日義店)に入ってまず目に入るのは、「木曽の本」を特集したコーナーです。中には他の地域の書店では販売していないものもあり、「木曽」を知るには必見ですよ!

 

「木曽」関連の本がたくさん。

 

ー木曽には浦島太郎伝説があった⁉

ー「木曽馬」とはどんな馬?その特徴と習性は?

ー長野県、とりわけ木曽でさかんな「林業」、その苦難とやりがいは?

などなど、「木曽」について知りたいこと、地域の魅力をお手に取って是非確かめてみてください。書籍についての質問は店員さんが懇切丁寧に対応してくださいます!

 木曽といえばひのき。ひのきのしおり、販売中。

知れば知るほど木曽が好きになること間違いなし!木曽に住んだ経験のある方に聞くと皆口を揃えて「いい所だよね」とおっしゃいます。そんな地域の魅力、知らないでいるのはもったいないという気がしてきませんか?今年木曽生活1年目の新規職員Wも木曽については未だ知らないことばかり。木曽マスター目指して頑張ります(”◇”)ゞ

2.歴史ある思いのつまった書店

かつて、木曽地域には各駅単位で書店があったそうですが、現在あるのはやま路書店含めて2軒のみ。書店がたくさんあった頃を知る方にとっては寂しさもひとしおかと思います。

そんな中、やま路書店は地域の方々とのつながりを大切にし、木曽や本の魅力を伝えてきました。中には地域の方の声を聞いて取り入れた本もあるそうです。

「本屋を営んできて1番嬉しかったことは何ですか?」

ー「福島の店を改装した時、3週間ほど休業しましたが、もうすぐ再開するとなった時、近くを通りかかった学校帰りの中学生の女の子が2人「やま路が開く!」と店の前で万歳三唱をしてくれたことです。当時は、本屋の中が通学路だったんです。」

そう話してくださったのは、専務取締役の倉野さん。かつて松本で立ち寄った本屋のウィンドウの装飾に感銘を受け、目標にしてきたそうです。

3.おすすめの一冊

倉野さんにおすすめをお聴きすると、「木曽に聴く 木曽を聴く(磯前睦子(著))」という答えが返ってきました。この本は、木曽在住経験のある4名から木曽地域(主に南木曽町)での経験を聴き書きしたもの(第1章)と、著者によるエッセー風見聞録(第2章)の全2章構成になっています。著者は倉野さんと同じ高校出身だそうで、「木曽」を通して繋がるこのご縁を、非常に感慨深く感じていらっしゃるそうです。

Wも読ませていただきました。本書を通してとりわけ強く感じたのは「木曽地域の空気」です。印象に残った話の1つに、「戦時中の女の子の弁当の話」があります。当時の食糧難の中、ある女の子の持参する白米の弁当を、隣の席の男の子が食べてしまったことが何度もあったのですが、いつも女の子は先生に断って一時帰宅して食べなおして帰っていたそうです。しかも驚くことに、先生も当事者の子どもとその親御さんも何も言わなかったことから、周囲の子どもたちは全く気が付いていなかったというのです。いくら食べ物を分け合う時代であったとはいえ、この懐の大きさは万人が持てるものではないと思います。

また、語り手の方々の話に出てくる頃はとりわけ持ちつ持たれつの生活でした。本書の各所に他人を思いやり助け合う姿が見てとれ、読み手側も温かい気持ちになれます(*’ω’*)木曽で生活していると、その土地柄が受け継がれ、今も昔も穏やかで温かな空気が流れていることを実感します。

現在木曽地域で生活している身としては、本書の内容が自然と頭に入ってきました。語られている景色を想像すると楽しく、一方で時代と共になくなっていったものに対し寂しさも感じました。また、本書中には心温まる話だけでなく、思わずクスっとしてしまうものや生活の知恵等学べるところがたくさんあります。木曽とこれまで縁がなかった方もその魅力を十分に知ることのできる一冊であると思います。木曽に在住経験のある方もそうでない方も是非ご一読ください。

少しでもやま路書店の魅力が伝わったなら幸いです。

一緒に本を読む子供たちのイラスト(女の子)

最後に、私見ですが、本屋の醍醐味とは「偶然立ち寄った時に見つけた本との出会い」にもあると思っています。目的の本を探しに来るのもよし、帰宅後や休日に訪れるのもよし、木曽に来た時に立ち寄るのもよし、本も人と同じく一期一会です。今回ご紹介したやま路書店(日義店)は国道19号沿いにあるので、木曽にお越しの際に気軽に立ち寄れますよ。

読書の秋、木曽の本屋さんに立ち寄って「今日の1冊」を見つけてみませんか。

このブログのトップへ