2014.12.06 [ 自然・山・花 ]
掃きよせた落ち葉に 【井月さんのこころ89】
今回登録されたのは、「石州半紙(せきしゅうばんし)」(島根県浜田市)、「本美濃紙(ほんみのし)」(岐阜県美濃市)、「細川紙(ほそかわし)」(埼玉県小川町、東秩父村)の3つの和紙。石州半紙は2009年に無形文化遺産に登録済みでしたが、2013年に日本政府が、本美濃紙と細川紙を加えて改めて登録し直すよう提案をしていたものとのことです。
これらの和紙は全て、原料に国内産の楮(こうぞ)のみが使用されており、伝統的な技法を用いて作成されるもので、漂白剤を使わない本物の和紙は紫外線で白さが増していくのだそうです。
現在、「伝統的工芸品産業の振興に関する法律」に基づき経済産業大臣が指定する伝統工芸品の和紙は、この美濃和紙(岐阜県)と石州和紙(島根県)のほか、越中和紙(富山県)、越前和紙(福井県)、内山紙(長野県)、因州和紙(鳥取県)、阿波和紙(徳島県)、大洲和紙(愛媛県)、土佐和紙(高知県)の9つとのことです。
北信濃で生産される内山紙は、原料の楮の皮を雪にさらすことで雪が溶ける際に発生するオゾンが持つ漂白効果によって白く漂白され、この方法によって得られた自然な白さは丈夫で日焼けしにくく長持ちし、この優れた特色によって内山紙は障子紙の代名詞ともなっています。また、変色しにくい性質と強靱さから筆墨紙としても優れていて、かつては官公庁の多くで内山筆墨紙が使われ、戸籍台帳用紙でも長期間に渡り全国的なシェアを持っていたとのことです。
井月さんも、紙漉きを詠んでいます。
紙漉の天気都合や初霎(しぐれ) 井月
12月14日投開票の衆議院議員総選挙の選挙戦がスタートしました。明るく!きれいで! !正しい選挙にしましょう。投票にお出かけください。
長野県選挙啓発マスコットキャラクター
「ほたりちゃん」には、 「明るく、きれいで正しい」選挙が行われるようにという願いが込められています。
このキャラクターは長野県のきれいな清流に棲み、明るく光る「ホタル」と高原に咲き、花言葉でもある正義を象徴する「リンドウ」をモチーフとしています。
掃きよせた落葉で
落葉焚きホイルに包みし芋一本 青巒
今週の結びは、愚良子先生が詠んでいるこの句です。
「春日愚良子句集」から
寒林となりゆく櫟(くぬぎ)の一本一本 愚良子
写真は、春日愚良子俳句展(遡回その87を参照)で展示されていたこの句の色紙で、愚良子先生直筆の句に橋爪まんぷ先生の絵が添えられています。
中央アルプスの麓、宮田村の特産ワイン「紫輝(しき)」を堪能できる「中央アルプス山ぶどうの里 ワインまつり」など
このブログへの取材依頼や情報提供、ご意見・ご要望はこちら
上伊那地域振興局 総務管理課
TEL:0265-76-6800
FAX:0265-76-6804