い~な 上伊那 2つのアルプスと天竜川からなる伊那谷の北部に位置し、雄大な自然に囲まれた上伊那地域。 この地域の自然、食、歴史や地域のがんばる人々など、私たち職員が見つけ、感じた上伊那の魅力と地域の活力を発信します。

い~な 上伊那

2つのアルプスと天竜川からなる伊那谷の北部に位置し、雄大な自然に囲まれた上伊那地域。 この地域の自然、食、歴史や地域のがんばる人々など、私たち職員が見つけ、感じた上伊那の魅力と地域の活力を発信します。

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”伊那谷の老子”と”伊那富士”戸倉山

こんにちは!
魅力発掘探検隊のIです。

「登るのは山があるからではない。山とひとつになりたいからだ。」
こんな言葉に誘われて、南アルプスの前衛、伊那市長谷と駒ヶ根市の境にそびえる戸倉山(とくらやま(とぐらさん) 別名”伊那富士” 標高1681m)に登ったところ、素晴らしい眺望に出会えました。(5/12 撮影)


戸倉山西峰から望む中央アルプスと伊那谷



冒頭の言葉は、”伊那谷の老子”として知られる、加島 祥造さん(90歳)の文人画の中で拝見したものです。前日、駒ヶ根市文化会館で開催された加島さんの講演と文人画展に行ってきましたがとてもよかったです(展覧会は6/2まで)。                                     御存じの方も多いと思いますが、加島さんは中国の老子をわかりやすく紹介した著書と詩作で大変有名な方です。お話は、自分の中の自然の力に気づき、「社会の自分」と「はじめの自分」(無意識の自分・ありのままの自分・自然の一部である自分)とのバランスをとることが大事、伊那谷での20年間の暮らしで自分もそれに気づいた、という主旨の内容とお聞きしました(詳しくは、ベストセラーとなった「求めない」等氏の多数の著作をご覧ください)。
 よし、明日はお天気、ひさびさの山歩きで自然に浸ってきましょう!


今回は駒ヶ根市側の戸倉キャンプ場からのルート。新緑と山吹の鮮やかなイエローが出迎えてくれました。
登山道は、地元の皆様、「伊那百名山の会」の皆様の日ごろの整備の賜物で、快適な山歩きを楽しめます。


お目当てのひとつ、ミツバツツジはもう終わりかけでした。これからの時期は6月のヤマツツジから、クリンソウ、イワカガミ、リンドウ等様々な花が咲く”花の山”なのだそうです。


七合目付近の「猿(ましら)の松」。昔、猟師が身ごもった猿をかわいそうに思い見逃したところ、後日猟師の妻が産後の肥立ちが悪くなり猟に出られなくなった時に猿たちがたくさんの木の実を持って置いて行った、という言い伝えのある場所だそうです。他にも、天狗伝説の岩、行者とオオカミの話など、この山には多くの民話が伝えられているとのことです。


八合目にある”金明水” 冷たくて美味い、甘露かんろの山の恵み!よい水場は登山コースの魅力のひとつですね。


戸倉山の西峰に登頂!(登山口から約2時間)眼前には中央アルプス、北は乗鞍岳、槍穂高、白馬連峰まで遠望できました。

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