2013.05.17 [ 農業改良普及センター ]
環境にやさしい土壌消毒技術の実証展示を行いました
こんにちは。
上伊那農業改良普及センターのTです。
5月14日(火)に県内では初めて、カーネーション農家で家庭用小型ボイラーを利用した温湯土壌消毒の実証展示を行いました。
この技術は、平成18年度の長野県農業関係試験場成果情報として公表されています。
(詳細はこちらをご覧ください→ALPSネット http://www.alps.pref.nagano.lg.jp/hukyu/06-2/062h29.pdf )
特徴は家庭用ボイラーで沸かした温湯を、8時間程度土壌に点滴することで、有害な土壌細菌を死滅させることを主な目的としており、化学合成農薬と同等の成果が得られます。
農薬を使わない環境にやさしい簡易土壌消毒の方法の一つとして、今後の普及拡大が期待されています。
今回は野菜花き試験場のF研究員の協力を得て、南箕輪村のカーネーション農家に実証展示を行いました。
水を温めるための家庭用の小型ボイラーです。
F研究員から機械と技術の説明を受けます。
温水を点滴するためのチューブを、カーネーションのベットに設置します。
温水をチューブに流すとこのようにチョロチョロ出てきます。
時間をかけてだんだんと、ベット全体に浸透し、地温を上げていきます。
シートをかぶせ、高温状態を維持したまま、7~8時間保ちます。
土壌の温度がだんだん上がってきました。
今後は、実証展示区と慣行区(化学農薬による土壌消毒処理区)のカーネーションの生育や品質について調査をしていく予定です。
環境にやさしい農業技術は消費者からも求められているものであり、今後多方面へ普及させていきたいです。
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