2014.12.20 [ 歴史・祭・暮らし ]
千鳥の声聴く頃 【井月さんのこころ91】
井月にとっても絶好の場所で、寝泊りもした。粥を煮ていると、すぐ近くに千鳥の声が。
(千鳥・冬)
もう一句。
なく鵆(ちどり)帆にくるまって寝夜哉 井月
この句についても、竹入弘元先生の評釈を引用させていただくと・・・、
帆にくるまって寝る。これも鵆庵に宿借りた夜か。帆は、天竜川を上下する帆掛け舟のものか。明治初期から中期にかけて天竜川の通船は非常に活発であった。飯田坂下間を上下して雑貨等を運ぶ。
井月の八景の句に、「沢渡帰帆」がある。千鳥は井月の最も愛した鳥の一つ。殿島辺の俳人たちに勧めて詠んだ千鳥の句は、春近神社の俳額になっている。
(千鳥・冬)
来る22日(月)は、冬至で、今年は旧暦の11月1日に重なり、大安吉日でもあります。神様は出雲からお戻りになり、霜月に入ります。
伊那市(市役所)の日の出は6時50分、日の入りは16時40分です。昨年の今頃は……
2013年12月21日 冬至の頃【井月さんのこころ40】
https://blog.nagano-ken.jp/kamiina/nature/144.html
今週の結びは、愚良子先生が詠んでいるこの句です。
「春日愚良子句集」から
冬靄の冬至に近き煙かな 愚良子
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