い~な 上伊那 2つのアルプスと天竜川からなる伊那谷の北部に位置し、雄大な自然に囲まれた上伊那地域。 この地域の自然、食、歴史や地域のがんばる人々など、私たち職員が見つけ、感じた上伊那の魅力と地域の活力を発信します。

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2つのアルプスと天竜川からなる伊那谷の北部に位置し、雄大な自然に囲まれた上伊那地域。 この地域の自然、食、歴史や地域のがんばる人々など、私たち職員が見つけ、感じた上伊那の魅力と地域の活力を発信します。

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幻の入野谷在来種を求めて 「こやぶ 竹聲庵」様

台風19号が長野県で猛威を振るいました。
上伊那地域にもその爪痕は多く残っています。
国道361号線も権兵衛トンネル伊那側坑口付近の道路崩落のため、全面通行止となっています。
その影響により、木曽方面に向かう車はめっきり減りました。
しかし、そのような中でもお客様をお迎えしているお店が多々あります。
今回は、そんなお店の一つ「こやぶ 竹聲庵」様に行ってきました。

駐車場に車を止め、営業中を確認。

なんという趣。
小道を行くと
     

ありました。「こやぶ 竹聲庵」様。
     

大きな箒…この落ち葉の量だとこのサイズが必要なのか、妙に納得。

お邪魔します。

   

席に案内されメニューを見る。

ふふ、鴨がある。あのジューシーな鴨とその風味いっぱいの出し汁で食べるそばがたまらない。

ふと、壁に目をやると

なっ、なに?これは…幻の入野谷在来種!!!(新聞で少し見た程度)
決まらない。入野谷在来種を鴨汁で…いや、しかし、そんな失礼なことはできまい。
店員さんが、「今日は残り4食です」と教えてくれ、「あとで注文を取りに来ますね」と一言残され、厨房へ。
甘い誘惑、否親切心。
一緒に行ったメンバーはみんな口々に珍しい、期間限定だから入野谷在来種にしようとのこと。
くっ、決まらない。決断力のない人間と思われる…後輩もいるのに…それだけは避けたい…
店員さんが厨房から出てきたのが目に入る、残り10秒…逡巡…
(ん?生一本ってなんだろ?ん、ん?そばコーヒー?食後に飲みたいなー)
  
と考えた刹那タイムオーバー
「鴨そばで」と潜在意識に強烈に植え付けられている言葉が発せられていた。

注文後も入野谷在来種が気になる、気になる。見たこともないから。この木なんの木。
そんな中、入野谷在来種到着。
色が濃く、そばらしいそば。
  
お先!といって食べる後輩たち。

口々に風味がいい、味が濃いといっている。
悟られぬよう、羨望のまなざしで入野谷在来種を見ていた。
すると、一筋の光。
「食べます?」ここでいきなり飛びつくわけにもいかない。一度断るのが大人だ。
「はい、喜んで!ありがとうございます!!」
条件反射的に言っていた。

一口。そばの風味が口の中を駆け巡る。何百年も前に愛された味。そして多くの人々が努力を重ね、現代に復活。

「鴨ざるそばです。」

これは、いい。いい香りだ。
しかし、落ち着け。まずは、そばの比較から。そばのみでいただく。
うん、こちらのそばも風味がしっかりしている。口あたりはこちらが好み。
さて、そばと鴨汁の共演。
幸せ。
黙々とそばを口に運ぶ。
おいしいものに言葉はいらない。

そして締めに入る。
そばはこのために食べているといっても過言ではない、そう、そば湯である。

鴨汁と通常のざるそばの出汁、両方そば湯で割り堪能させていただきました。
大満足でした。
本当においしいおそばごちそうさまでした。

帰りに近くにあるあかはね様にて、みんなでパリパリクッキーシューを食べました。
シュークリームにはコーヒー欲しいなあと思いつつ…
コーヒー?あーーーーーーーーーーっ「そばコーヒー」飲み忘れた…

また、忘れ物(そばコーヒー)を取りに伺います。
その時まで入野谷在来種あるかな…?

一刻も早い復旧と皆様が安心して生活できる日がくることを心よりお祈りするとともに、すこしでも力になれるよう日々の業務に取り組みたいと思います。

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