い~な 上伊那 2つのアルプスと天竜川からなる伊那谷の北部に位置し、雄大な自然に囲まれた上伊那地域。 この地域の自然、食、歴史や地域のがんばる人々など、私たち職員が見つけ、感じた上伊那の魅力と地域の活力を発信します。

い~な 上伊那

2つのアルプスと天竜川からなる伊那谷の北部に位置し、雄大な自然に囲まれた上伊那地域。 この地域の自然、食、歴史や地域のがんばる人々など、私たち職員が見つけ、感じた上伊那の魅力と地域の活力を発信します。

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聴導犬に会いたい!~日本聴導犬協会オープンデイ

こんにちは!
魅力発掘探検隊(歴史・祭り・暮らし班)のIです。

皆さんは公共施設やスーパー等でこんな募金箱をご覧になったことはありませんか。
そうです、日本で初めてJR西日本の乗車を認められた聴導犬第1号、”みかん”です。
今回は、聴導犬育成の先駆的な取組みを続けられている「日本聴導犬協会」(宮田村)へお伺いしました。



協会会長で補助犬ジャーナリストの有馬 もと先生にお話を伺いました。PR犬の”だいすけ君”と一緒に。

(聴導犬に関わられるようになったきっかけは?)
英国の大学院へ社会学の研究で留学していたときに、聴導犬の育成施設を訪れる機会があったのが聴導犬との初めての出会いです。帰国後伊那保健所による愛犬しつけの件で、小林美智子所長さん(当時)とお会いする機会があり聴導犬の話をしたところ、翌日には「やりましょう!」。以後、伊那保健所の推進と英国聴導犬協会の指導により平成8(1996) 年10月に協会が創設されました。所長さんとの出会いがきっかけと言ってよいと思います。

(日本聴導犬協会について教えてください)
聴覚障がいや肢体障がいの方々へ聴導犬・介助犬を全国に無料貸与する「障がい者支援」と、「捨てられたり飼い主の見つからない犬」の中から補助犬の候補を育成する「動物福祉」を使命として、「人と動物が共存できるまちづくり」をめざしています。2004年には厚生労働大臣指定法人(聴導犬と介助犬の訓練と認定のできる社会福祉法人)に指定、2008年にはこの「元気いっぱい聴導犬・介助犬訓練センター」(聴導犬と介助犬の訓練所としては日本初のバリアフリー施設)ができ、皆様のご支援により昨年10月には16周年を迎えることができました。現在スタッフ8名(スタッフ猫も2匹)、育成犬25頭(うち家庭に預けている犬9頭)とともに活動しています。

(聴導犬とはどんな犬?)
耳の不自由な方に、生活に必要な音を知らせ、24時間体制で安心と安全を運ぶ補助犬です。



(聴導犬の普及の状況は?)
聴導犬は1966年米国が起源、日本では1981年(国際障がい者年)から訓練が始まり、現在育成団体が23団体、これまでに推計75~80頭が認定されています(当協会のこれまでの聴導犬頭数は15頭)。現役で活躍している犬は42頭、うち8頭が当協会出身です。英国の約1500頭、米国の推計約7,500頭と比べると少ないですが、これはユーザー対象者に対して聴導犬の存在や無料貸与である旨の情報が不足していることが理由だと思います。

(どのように犬を選び育成するのですか?)

育成する犬を選ぶにはまず適性判断が行われます。このようにだっこしてみて、服従できる犬ですね。人好き(親和性)でストレスに強く、服従心があり自己主張の少ない犬が向いています。小型犬と中型犬が対象で種類は問いません。
生後一年くらいまではソーシャライザー(ボランティアで子犬を育ててくれる家庭)で愛情いっぱい育ててもらい”社会化”の訓練、その後適性テストと訓練を繰り返し認定後、ユーザーの元へ貸与されます。アフターケアとして、引退後はほとんどがユーザーの家にひきとられますが、それ以外の場合や病気・事故の場合は協会がひきとって一生面倒をみますし、育成途中で聴導犬よりも「家庭犬向き」と判断された場合「新・家族ボランティア」さんの家で家族の一員として暮らします。

(犬のしつけ・訓練のポイントは?)
わがままに見える犬ほど好奇心が強くて知能が高く、現状に満足せず向上や自己表現をしたいんですね。それを人の役に立つ行動に変えるには、くり返し教えること、そして”ほめて育てる”ことです。そうすると寝ている間に頭の中で自己学習を重ねどんどん成果があがります。逆に、たたいて馬鹿犬扱いすると、脳の神経や細い血管まで壊れてしまい、もっと理解力の低い犬になってしまうんです。

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