2016.02.20 [ 歴史・祭・暮らし ]
三周年のこころに 【井月さんのこころ154】
この句の評釈について、井上井月研究者である竹入弘元氏の「井月の魅力 その俳句鑑賞」(ほおずき書籍)から引用させていただくと・・・、
柳は新芽から枯柳にいたるいずれも風情がある。代表的なしだれ柳は中国原産で古く日本に渡来し、水辺や街路に植えられている。
自動車のない時代、馬が物資輸送に活躍。街路に沿う川、ところどころに馬の水飲み場があり、馬は長い首を伸ばして豪快に飲む。
その水はけぶりをあげ、柳はやがて芽吹く気配、春はすぐそこに来ている。
(枯柳・冬)
遡って、10日(水)中央アルプス野生動物対策協議会の設立総会がいなっせで開催されました。会長に駒ヶ根市長、副会長に南信森林管理署長と上伊那地方事務所長が就任し、上伊那地域を中心とした国・県・市町村・信州大学など15機関で、主にニホンジカやニホンザルを対象に連携した対策を推進していくことになりました。県は、環境部自然保護課長、林務部森林づくり推進課鳥獣対策・ジビエ振興室長、伊那建設事務所長も委員として参画します。
この日、上伊那広域連合正副連合長会議において、古村幹夫上伊那消防協会長(辰野町消防団長)から上伊那地域8市町村消防団による災害時相互応援協定の案が示され、承認されました。県下初の取組みであり4月から運用が開始される予定です。
この正副連合長会議において、県からは「上伊那地域の景観行政に係る連携ロードマップ」について提案し、了承をいただきました。上伊那広域連合の「上伊那地域将来ビジョン」が掲げる「リニア中央新幹線県内駅を見据えた具体的なまちづくり案」の景観形成に向けた4つのテーマ①「おもてなし」の景観づくり、②「住みたいまち」への景観づくり、③「地域の資源」を活かす景観づくり、④リニア県内駅及び駅周辺の景観づくり を推進するために、民間の積極的な取組みができるような環境づくりや支援を行ないながら、8市町村すべての景観行政団体への移行と公民連携による景観づくりを進めることで、リニア開通までの道筋を明らかにして、ビジョンの最終目標とする「地域の活性化」「広域観光の推進」「経済活動の発展」を目指してまいります。
12日(金)午後「リニア中央新幹線整備を地域振興に活かす伊那谷自治体会議」が飯田合同庁舎で開催されました。要綱改正により、これまで顧問であった阿部知事が座長に就任し、リニア開通後の伊那谷が目指す「リニアバレー構想」の成案化を確認した後、リニア長野県駅(仮称)を活用したまちづくりについて意見交換が行なわれました。
今後、「二次交通」「広域観光」「まちづくり」の分野毎に部会を立ち上げ、民間の知恵や資本も加えた具体的な検討を進めていく方針が確認されました。
その日の夕方、上伊那消防協会参与会の懇親会に出席させていただきました。上伊那消防協会長若しくは長野県消防協会役員の経験者で、まさに地域防災の要として活躍されてきた終身会員の大先輩方で組織される参与会は、会長の小松盛治さん(辰野町)以下会員は20名で、このうち14名が出席されて総会が開催され、記念撮影の後、和やかな宴席でした。
15日(月)全国植樹祭のシンボル「木製地球儀」を、次に展示される伊那市役所ロビーにおいて、白鳥孝市長へリレーしました。詳細は 後日の記事をご覧ください。
三周年のこころで柳も少し青みを帯びてきました。
西岸に芽吹き待たるる枯れ柳 青巒
蔵に仕舞いし談林在色 朴翆
2013年3月16日 入神の書『幻住庵記』のように【井月さんのこころ3】
「東岸西岸之柳 遅速不同 南枝北枝之梅 開落已異」
(『和漢朗詠集』 慶滋保胤)
今週の結びは、愚良子先生のこの句です。
「春日愚良子句集」から
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