2016.02.22 [ 地域振興局 ]
ルポ!白銀の造林調査へGO!
林務課rosaです。
1月も末の冬晴れの日、伊那市長谷へ造林調査に行ってきました。
造林調査は間伐等、森林整備の補助金の申請があった時に、申請書どおりに木が伐ってあるか、森林の育成に適した方法がとられているか、規定に合っているか、などを現地で調査します。
なぜ、こんな真冬に?と思われるかもしれませんが、木々が元気に生育している暖かい季節に伐ると、ちょっとした傷から腐りが入ったり病気で弱りやすくなるなどの理由から、木たちが眠りに入る秋から冬にかけて間伐をすることが多いためです。
書類の確認を済ませて、早速、間伐された現場へと向かいます。
林道上には無数の鹿の足跡が。鹿を追っているのでしょうか、猟友会の皆さんの車のワダチがいくつも続いています。冬の奥山は、人と野生動物との壮絶なドラマが繰り広げられていて、結構、アクティブです。
この日は、地元の森林所有者さんから森林整備を任された、上伊那森林組合の長谷事業所と本所、そして12月に森林組合に入ったばかりの新人さんの、3人の職員さんと現場を回りました。
キンッと冷えた山の神聖な空気に身が引き締まります。
現場の森の状態をみんなで見ながら、今後の森林整備の方向性について議論が白熱。気温は氷点下ですが、森にかける熱い想いで雪も溶けそうです。この後、斜面を下りて、木の本数や森林の面積を調査しました。
車で移動しながら、いくつかの現場を次々に調査していきます。車道がない現場へは、雪道をもくもくと歩くことに。ここは、すぐ下に集落があるので、きっと昔から薪や山菜採りに使われてきた歩道なのでしょう。真っ白なパウダースノーがサラサラと気持ちいい感触です。
ここにも、たくさんの鹿の足跡や糞が。かなりの数の鹿の通り道になっているようです。
歩道を立ち止まって右を見ると↓ヒノキの森↓が。前方には↓カラマツの森↓が続きます。
左奥は↓アカマツの森↓になっていて、3種類の森にぐるりと囲まれています。人が植えて育ててきた里山ならではの姿です。
急斜面での間伐作業はかなりの重労働ですが、人が植えた森は手入れをしないと荒廃して、土砂災害につながる危険性が高まります。このような過酷な現場で汗を流す人がいるお陰で、地域の森林も私たちの暮らしも守られていること、忘れずにいたいですね。
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