2013.10.19 [ 歴史・祭・暮らし ]
後の月愛でる頃【井月さんのこころ31】
平成25年10月12日
長野県知事 阿部 守一
また、南箕輪村消防団の全国女性消防操法大会への出場に関しては、10月4日のブログ記事をご覧ください。大会の結果は、次回の記事で報告させていただきます。
10月16日(水)第31回上伊那郡市育樹祭が箕輪町で開催されました。大型の台風29号の接近であいにくの風雨の中、「箕輪町ながたドーム」において式典を行なった後、予定されていた沢財産区有林での育樹作業に代えて「森林教室」を開催しました。
元・長野県林業総合センター所長の片倉正行さんを講師に、地元にある帯無のぶなの巨木などの話題を交え、森林の公益的機能等について学習しました。
写真: 第31回上伊那郡市育樹祭 森林教室 (箕輪町ながたドームにて)
さて、仲秋の名月から一か月が経ち今夜は満月です。月齢は14.1。月齢と言うのは、その日正午の月の満ち欠けの大きさをいいます。したがって、月齢14前後の夜に「満月」を迎えることとなります。
遡回その27の記事についてご質問をいただきました。今年の仲秋の名月(9月19日)の月齢は、13.6の「満月」なのでした。
井月さんが詠んだ晩秋の月です。
秋の田の苅穂祝ひや十三夜 井月
身にあたる風に気の付く後の月 井月
いつの間に松を放れて後の月 井月
以下、後者の句の評釈について、井上井月研究者である竹入弘元氏の「井月の魅力 その俳句鑑賞」(ほおずき書籍)から引用させていただくと・・・、
後の月が、庭の風情ある松の木にかかって光を落としていたが、何時の間にか松を離れてこうこうと照っている。後の月は陰暦九月十三夜の月、十三夜、豆名月、栗名月。
寒さを感じる時期、満月二日前の少し早く出る月を賞する。『源氏物語』夕霧の巻に、「十三日の月、いとはなやかにさし出ぬれば、・・・」とある。
(後の月・秋)
写真: 上弦の月(8日月)10月12日21:26
後の月とは、仲秋の名月(十五夜)から一か月後の満月の直前、月齢12前後(十三夜)の月。今年は、巨大な台風26号が去った翌10月17日(木)でした。曇り空から時より顔を覗かせる月も風情があります。
仲秋の名月(十五夜)が「芋名月」と呼ばれるのに対し、十三夜は「栗名月」や「豆名月」などと呼ばれます。
写真: 後の月 10月17日17:36(伊那消防署屋上) 21:25(雲間から)
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