2015.07.18 [ 歴史・祭・暮らし ]
伊那谷風土記街道に 【井月さんのこころ123】
井月さんのこころ シリーズ その123
今週の一枚は、「入道雲」です。
世捨て人の井月さんが詠んでいる夏です。
水も鳥も現にきいて昼寝哉 井月
以下、この句の評釈について、井上井月研究者である竹入弘元氏の「井月の魅力 その俳句鑑賞」(ほおずき書籍)から引用させていただくと・・・、
夏は無理をしないように、昼寝でもして疲れを取るのが一番。涼しい水音、小鳥の囀りを夢現に聞きながら一眠りもいいものだ。「風ふくぞ鳥も歌ふぞ昼寝人 井月」も同想ながら語り口がユニークな句。 都会の喧噪や激務にある人には羨ましいような世捨て人の境涯。
(昼寝・夏)
12日(日)午後は、近くの津島神社の祭礼でした。信濃國二之宮矢彦神社の禰宜さんに祭主を務めていただき、今年は、主催者の耕地総代としての出席で、玉串奉奠をさせていただきました。一昨年の記事 2013.08.03 雲の峰 湧き上がる頃【井月さんのこころ19】で記したとおり、祀られているのは、牛頭大王(ごずだいおう)こと八岐大蛇(やまたのおろち)退治で有名な「須佐之男命(すさのおのみこと)」。
信濃國二之宮矢彦神社の主神である「大已貴命(おおあなむちのみこと)」すなわち「大国主命」の親神様に当たります。『古事記』では、大国主命は須佐之男命の6代後の子孫とされています。
この「津島神社」の入口に建つ石の鳥居には、日本統治時代の朝鮮全羅南道で警察署長を務めていた我が祖父の弟「積善」の名が寄附者として刻まれています。昭和14年7月15日建立とあります。鳥居の上段左右に一対の石の常夜燈が建っていますが、津嶋牛頭天王「天保12年2月15日休戸中」と刻まれています。西暦でいうと、鳥居が1939年建で76年前、常夜燈は更に一世紀遡る1841年建で174年前ということになります。
上伊那地域のあちらこちらに祀られている津島神社で行われる『祇園祭』ですが、最も有名なのは、宮田村の津島神社で行われる「あばれ神輿」でしょう。今年は18日(土)に開催されます。昨年の記事はこちら。 2014.08.19 天下の奇祭!!宮田祇園祭 ~あばれ神輿~
遡って先週10日(金)県議会閉会日の午後4時から中島副知事、小岩企画振興部長らを迎えて「上伊那地域戦略会議」を開催しました。
前半は、企画振興部から「長野県人口定着・確かな暮らし実現総合戦略(県版総合戦略)」の施策構築に向けた現状と課題、県としての7つの重点検討項目(たたき台)が説明され、上伊那8市町村長から御意見・要望等をいただきました。県の重点検討項目は、………
- 新たな暮らし方・働き方の創造
- 未来を担う人材の確保・養成
- 結婚・出産・子育て安心県づくり
- 地域内経済循環システムの構築
- 大都市との共創・連携・相互補完
- 賑わいのある快適なまち・むらづくり
- 暮らしを支える医療・介護体制の強化
後半は、上伊那地域としての広域的な取組の方向性や具体的な施策について意見交換を行いました。1月の移動知事室の際に行われた「知事と市町村長との意見交換」以降、市町村担当課長等による「総合戦略策定研究会」を3回に亘り開催し、整理してきた広域的な施策の方向性について、KPI(Key Performance Indicator:重要業績評価指標)の例なども交え説明させていただきました。十分な意見交換の時間がとれませんでしたので、引き続き「総合戦略策定研究会」において研究し、10月策定予定の県の総合戦略との整合を図りつつ、11月頃開催予定の次回地域戦略会議で議論の上、各市町村の総合戦略に反映していくことを確認いただきました。
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