い~な 上伊那 2つのアルプスと天竜川からなる伊那谷の北部に位置し、雄大な自然に囲まれた上伊那地域。 この地域の自然、食、歴史や地域のがんばる人々など、私たち職員が見つけ、感じた上伊那の魅力と地域の活力を発信します。

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霧あがる頃 【井月さんのこころ78】

井月さんのこころ シリーズ その78

 15日(月)は大安吉日で「敬老の日」でした。

 辰野町小野地区敬老会が午前11時から小野農民研修センターで開催され、高齢者60名が参加し、来賓や実行委員を含めて総勢百名余りで盛大にお祝いしました。

 公民館6分館と6耕地の役員が前日から会場準備に当たり、当日は、式典で小学生の作文発表や小野駐在所の駐在さんの講話などがあり、祝宴では、手話グループの手話ダンスや青年団(春宮社、愛睦社、信友社、三友社)の踊りなどのアトラクションが行われました。

 敬老会07

 敬老会01 敬老会02

 20日(土)は、彼岸の入りで、交通安全の日(毎月5日と20日)です。

 21日(日)から30日(火)までの10日間「秋の全国交通安全運動」が行われます。

 長野県交通安全運動推進上伊那地方部管内では、昨年12月26日に中川村で発生した交通死亡事故以降「交通死亡事故ゼロ」を続けてきておりましたが、先週末14日(日)伊那市ますみヶ丘の伊那西部広域農道の交差点で12時35分に死亡事故が発生してしまいました。

 県外ナンバーの普通車(55歳男性)が対向車線に進入し、地元の軽自動車(71歳女性)と正面衝突し、軽自動車の同乗者(94歳女性)が死亡するという痛ましい事故でした。

 お亡くなりになられた方の御冥福をお祈り申し上げるとともに、負傷された方々の平癒を心からご祈念申し上げます。

 上伊那管内の交通事故死者数の推移は、平成23年17人、24年8人、25年9人と推移してきており、本年は昨日現在この事故による1人で前年同期に比べるとマイナス6人です。

 警察署、市町村、交通安全協会、交通指導員会など多くの関係機関の皆様方のご尽力により「死亡事故ゼロ」を続けてきておりましたが、今回の死亡事故発生は残念でなりません。

 先週末13日(土)には「第25回駒ヶ根市交通安全・暴力追放市民大会」が開催され、長野県交通安全運動推進本部長(県知事)名の「交通死亡事故ゼロ連続300日達成」の顕彰を駒ヶ根市(6月24日達成)へ伝達させていただきました。

 また、18日(木)には同じく「交通死亡事故ゼロ連続500日達成」の顕彰を箕輪町(7月7日達成)と辰野町(7月19日達成)に伝達させていただきました。

 各市町村ともに毎日が「ゼロ」の通過点であり、地方部としては262日目、伊那市にあっては348日目に振り出しに戻ることになりましたが、ゼロの記録が一日でも長く続きますように、秋の交通安全運動を関係者一丸となって推進してまいりたいと思います。

 秋は、朝晩に霧が発生し易いシーズンです。彼岸を過ぎれば一段と日没も早まりますので、早め早めの点灯で、交通安全に努めていただきたいと思います。

 写真:霧あがる霧訪山(きりとうやま)

 朝霧001

 そんな季節に井月さんは、こう詠みます。

  きり晴や実のりを急ぐ風の冷  井月

  この句の評釈について、井上井月研究者である竹入弘元氏の「井月の魅力 その俳句鑑賞」(ほおずき書籍)から引用させていただくと・・・、

  朝霧が、晴れてきた。冷え冷えした風に秋を感じる。稲を初め農作物は結実を急ぐ。秋霧を詠んだ和歌俳句は多いが、冷えと共に作物が実りを急ぐという観点は珍しい。井月は、農民の気持ちになって生活していたのだ。

 「朝霧や実のりを急ぐ川の音 井月」、東伊那馬場行恕氏庭に二〇〇一年建立の句碑「露に実の入て飜るる月夜かな 井月」も同じテーマ。

  (霧・秋)

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