2013.11.30 [ 歴史・祭・暮らし ]
冬ざれの頃【井月さんのこころ37】
来年こそはと・・・・
冬ざれや「アルクマ」褒めよ奮い立て 青巒
前回その36「傍楽(働く)」の続きです。
説法の達人といわれた薬師寺元管長の故 高田好胤師は、昭和24年副住職に就任すると修学旅行の生徒達への法話に力を入れられ、それを聴いた修学旅行生は全国で五百万人とも六百万人ともいわれています。特に長野県の修学旅行生の礼儀正しさを褒めていただいていたそうです。
昭和42年管長に就任すると薬師寺の復興を発願し、全国から百万巻の写経勧進を集めて昭和51年に金堂の再建を成し遂げられました。平成10年に亡くなられるまでに集められた写経勧進は六百万巻を超えたそうです。
現在解体修理が進められている薬師寺東塔(国宝)で、長野県の小中高校生から寄進されたとみられる大量の瓦が発見されたことが最近ニュースになりましたね。戦後間もない昭和26年頃に葺き替えられた当時、小中学生からは一人5円を集めたのだそうです。
貧しかった子供当時から傍(はた)を楽(らく)にすることの大切さを教えていただいた、これも『ご縁』でしょう。
薬師寺や甍彼方を白南天 青巒
ご縁を結ぶ霜降り瓦 朴粋
写真: 白南天
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