2013.12.02 [ 歴史・祭・暮らし ]
地域の元気 創造中!「西駒山荘回顧展」
こんにちは!地域政策課のK.Tです。
「地域発 元気づくり支援金事業」を活用した事業をご紹介します。
中央アルプスの将棊頭(しょうぎがしら)山の直下にある「西駒山荘」は築98年を迎え、平成25年度から立て替え工事が行われております。
98年の歴史の貴重な資料や写真が展示されている「西駒山荘回顧展」が平成25年11月2日(土)から開催され、また、回顧展とあわせ講演会(伊那小屋 98年のよもやま話)が平成25年11月9日(土)に開催されましたので、その様子をお知らせしたいと思います。
回顧展の会場である伊那市創造館の1階展示室です。
展示室の中に入りますと、「大正4年の石室建設」や「戦前・戦中の山荘」、「昭和24年の大改修」など当時の状況がわかる貴重な写真や関連資料が多く展示されていました。
昔、資材を背負いあげた「歩荷(ぼっか)」の平均的な重さといわれる30kgの歩荷体験ができるコーナーもありました。(私も少し持ってみましたが、とても重いです…。私ではとても山に登れません…。)
また、立て替え完成後の西駒山荘の模型もありました。
次に、講演会の様子です。
白鳥伊那市長のあいさつの後、「私の西駒・伊那小屋」と題して、郷土史家の春日博人氏から山や山荘の歴史、小屋のよさ、ありがたさ等の話をいただきました。
また、高遠中学校教頭であり、前県立歴史館の専門主事であった塚田博之氏からは「信州に生まれた諸君は ~長野県の学校登山と中箕輪小学校駒ケ岳遭難事故~」と題し、学校登山のはじまりや、大正2年に発生した集団遭難事故があったにも関わらず、長野県の多くの中学校では3,000m級の山への登山がいまだに続けられている理由や、遭難事故の教訓から生まれたもの等についての講義がありました。
その後、戦後の小屋番である唐木好春氏、室岡智明氏と現小屋番である宮下拓也氏の3名による「小屋番よもやま話」の対談が行われ、終戦直後の山荘の話や、昭和24年の大改修時の際の苦労話など、現場にいた人でないと聞くことができない貴重なお話を聞くことができました。
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