い~な 上伊那 2つのアルプスと天竜川からなる伊那谷の北部に位置し、雄大な自然に囲まれた上伊那地域。 この地域の自然、食、歴史や地域のがんばる人々など、私たち職員が見つけ、感じた上伊那の魅力と地域の活力を発信します。

い~な 上伊那

2つのアルプスと天竜川からなる伊那谷の北部に位置し、雄大な自然に囲まれた上伊那地域。 この地域の自然、食、歴史や地域のがんばる人々など、私たち職員が見つけ、感じた上伊那の魅力と地域の活力を発信します。

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文明開化に 【井月さんのこころ108】

井月さんのこころ シリーズ その108

 3月31日(火)14:37「林野火災発生に伴う警戒二次体制」のメールが県庁危機管理防災課から公用携帯に入ってきました。管内辰野町に隣接する岡谷市における林野火災発生を知らせるものでした。消防課長へ架電して確認したところ、広域応援や自衛隊派遣要請もしている大規模火災とのこと。配信されている県警「やまびこ」からのヘリテレ映像を見て、辰野町側への延焼が心配されました。

 31日の昼頃発生した山火事が燃え広がり、地上部隊のほか長野県の消防防災ヘリコプター「アルプス」に加え、群馬・富山・岐阜・埼玉の消防防災ヘリと陸上自衛隊からも双発大型ヘリ「チヌーク」2機などが消火活動に当たりましたが鎮圧には至らず一晩を越しました。

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 翌4月1日は、夜明け5時半頃から消火活動が再開されました。写真は、出勤時にJR信濃川島駅付近から撮ったチヌークです。辰野町の横川ダムからバケットで汲んで、この日はチヌークが3機に増えて反時計回りに飛び交いながら消火活動が行われましたが、昼頃から降雨等で視界不良となり空からの消火作業は中断されました。2日早朝に、岡谷市長と岡谷消防署長が「アルプス」で上空から火災現場を視察し、5:57鎮圧鎮火が確認されました。 

 今回の山林火災は、江戸時代初期に中仙道が通っていた三沢峠(小野峠)の南側辺りで、現在の岡谷市川岸地籍で発生しました。江戸~京(三条大橋)までの距離は、東海道が53次で125里20町(約500㎞)、中山道が69次で135里22町(約540㎞)ありました。初期中仙道が67次であったことは、遡回その61で記しました。29次目の下諏訪宿(現在の下諏訪町)から33次目の贄川宿(現在の塩尻市贄川)の間を最短で結ぶルートで30次目に小野宿(辰野町小野)が置かれていましたが、大久保長安の失脚によって、30塩尻宿、31洗馬宿、32本山宿(いずれも塩尻市)を廻るルートに変更されたのです。

DSC_1593  2014年5月17日 ほととぎす鳴く頃【井月さんのこころ61】

  https://blog.nagano-ken.jp/kamiina/life/29.html

  4月1日(水)「天下第一の桜」として有名な伊那市高遠町の高遠城址で公園開きが行われ、さくら祭りが開幕しました。当日は、山火事を消すには恵みの雨でしたが、式典は「高遠閣」の二階広間で行われました。伊那市観光協会主催の「安全祈願祭」で玉串奉奠をさせていただきました。開花まではもう数日かかりそうです。再掲の句です。

  拍手(かしわで)に花蕾も色を増す高遠   青巒

 引き続いて伊那市主催の「公園開き」が行われ、白鳥伊那市長、「観光バスツアーについて交替運転者の配置基準を実車距離400Km(昼間500km)に厳格化する措置がとられたことの影響が心配されるが、全国はもとより台湾・中国などからも大勢の観桜客を呼び込みたい。」 とあいさつ。地元高遠地区4保育園の園児の皆さんが歌で開幕を祝いました。その後、園児たちは色とりどりの合羽を着て外に出て、手を繋いで桜雲橋を渡り、園児たちの「開門(かいも~ん)!」の掛け声で開門された本丸庭園へ入りました。

 日本気象協会が先月27日に発表した今年の開花予想は5日(日)となっています。

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2014年4月5日 生き物の不思議さに【井月さんのこころ55】

https://blog.nagano-ken.jp/kamiina/nature/61.html

 

 新年度がスタートしました。新入学の季節。

 真新しいランドセルを背負った小学生の子供たちの明るい声が弾んでいます。

 井月さんは詠みます。

  春の日やどの児の顔も墨だらけ  井月

 この句の評釈について、井上井月研究者である竹入弘元氏の「井月の魅力 その俳句鑑賞」(ほおずき書籍)から引用させていただくと・・・、

 「文明開化」の詞書がある。何が文明開化なのか。皆が学校で学ぶようになったことか。そこで明治五年の学制で設立された小学校で、と考えてみるが、やはり従来の寺子屋の雰囲気だ。筆字を習う幼い子供たち。まだ長くは座っていられない。じき飽きてつつき合ったり騒いだり。皆の顔が墨だらけなのをほお笑ましく見ている井月。自分自身の少年時代を思い出してもいよう。

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