信州森林づくり応援ネットワーク

あなたにちょうどいい森林との付き合い方を探す場所、それが「信州・森林づくり応援ネットワーク」です。楽しみ方を発見すれば、森林との距離はグッと縮まりますよ。信州には、森や山などの自然に魅了されている多くの人がいます。そんな人々が、きっかけのほしいあなた、つながりを求めているあなた、スキルアップしてみたいあなたをご案内します。信州の木を使った取組の話題もありますよ。

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【信州「森に通う道」シリーズ】陣馬形山のブナ(丸尾のブナ)

森林政策課Cです。

巨樹・古木を訪ね歩き、長年の風雪に耐えながら生き抜いてきた木々の声に耳を傾ければ、自らの存在の小ささを改めて認識するとともに、様々なことに対して謙虚な気持ち、やさしい気持ちになり、普段の悩みを一時でも忘れることができます。

こうした不思議な魅力を持つ巨樹・古木。そんな力が、「ご神木」や「鎮守の森」として地域の人々から親しまれる所以なのかもしれません。

また、巨樹・古木は、その地域の気候・風土に適しているからこそ長い年月を生き抜いたものであるため、地域に適した樹木の指標にもなります。

機会を見つけては、伊那谷を中心に巨樹・古木を訪ね、何もせず座り込んでは眺め、心洗われて家に帰る。このシリーズでは、そんな巨木巡りで出会った各地域の樹木について、エピソードを添えて紹介したいと思います。

今回ご紹介するのは、陣馬形山のブナ(じんばがたやまのぶな)です。

上伊那地域の南部に位置する上伊那郡中川村。陣馬形山は、中川村の東側にそびえる標高1,445mの山で、山頂から見える伊那谷の眺めが素晴らしいことで知られています。山頂からの眺めは「驚異の展望」といわれ、山頂近くまで車道があり、登山コースやキャンプ場なども整備されていることから、年々リピーターが増えています(バイクのツーリングの人が多い感じ)。

5月下旬、あまりに天気が良いので山頂に景色を観に行ったついでに、ブナの巨木にも会いに行きました。

驚異の展望1
 

 

 

 

 

山頂にて、雲一つない爽やかな伊那谷を眺め美味しいコーヒーを楽しんだ後、まずは、山頂の南西側に3分ほど徒歩で下った所にある林内のブナの巨木のもとへ。10年程前は、このブナへ案内する看板があり、踏み跡もしっかりしていたのですが、今は見当たらず、人があまり行かないのか踏み跡もはっきりしません。

でも、変わらぬ元気な立ち姿。お久しぶり。周辺のミズナラ等と比べるとひときわ大きく、存在感があります。

山頂下のブナ
 

 

 

 

 

 

 

 

この巨木が今回紹介する「陣馬形山のブナ」ではありません。

陣馬形山の巨大ブナは、山頂キャンプ場の下の車道(牧草地沿いの道)を南西に1キロ程下って行った所の山中にあります。車を運転していると巨木へ通じる山道の入口に比較的大きな看板があり、迷うことはありません。

広い路肩に車を止め、細い山道を歩くこと数分。周囲を圧倒するかのごとく、太い枝を四方に広げた見事なブナの巨木が姿を現しました。

丸尾のブナ1丸尾のブナ3
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

丸尾のブナ2
 

 

 

 

かつてこの辺りは「丸尾村」という村であったことから、地元では「丸尾のブナ」と呼ばれています。推定樹齢600年、樹高14.5m、目通り幹周6.5m。なんとも風格のある神々しい巨木です。中川村指定の天然記念物。大きな枝には、その重さを支える支柱が施されていますが、特に目立って衰弱しているような箇所は見当たりません。

地元の人達は、今から550年程前にこのブナを御神木として、根元に祠を祀ったとのこと。昔の人々の思いが太い幹の中に染み込んでいるような感じを抱きます。

ブナは漢字で書くと「橅」。木へんに「無い」と書きます。木材としての使い道が無いからだと教わったことがありますが、実際には家具や小物などに用いられ、白っぽく美しい材面で、けして使い道が無いということはありません。ただ、狂いやすく加工しにくいという特徴もあると聞きますので、そんなところからそんな字になったのかもしれませんね。

普段のストレスをブナの巨木に消し去ってもらい、山を後にしました。

陣馬形山は、ブナ等の森林だけでなく、風景を眺めるだけでも素晴らしい場所です。

是非出かけてみてください。

 

※ 里山など案外身近な所で巨樹・古木は私たちの暮らしを見守っています。さて、次は、どんな巨木との出会いがあるでしょうか。

参考までに、5年前に上伊那の事務所に勤務していた頃、ブログにアップしていた巨木情報のリンクを貼り付けます。

権現山のダケカンバ(伊那市)

経ヶ岳山麓の巨木(伊那市・吹上のイチョウ、南箕輪村・大泉川源流のブナ等)

長野県で最も太いサワラ(伊那市・前平のサワラ、仲仙寺の相生スギ等)

長岡八幡宮のハリギリ(箕輪町)

信大農学部のユリノキ並(南箕輪村)

ケヤキの巨木(箕輪町・木下のケヤキ、伊那市・白山社八幡社合殿のケヤキ)

アカマツの巨木(伊那市・久保田のアカマツ、長谷のカラカサ松、駒ヶ根市・馬止の松)

みどりの少年団の森のメタセコイア(箕輪町)

サクラの名木(箕輪町・中曽根のエドヒガン、南箕輪村・北殿のエドヒガン)

 

 

 

 

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