2016.02.17 [ 林業総合センター ]
雪の上の足跡から
林業総合センターです
大寒を見計らうかのように、県内各地で大雪となりましたが、ここ林業総合センターでも1月18日の雪で、森の中は一気に真っ白になりました。
その後の雪晴れの日に、構内を歩いていると、雪かきをしていない道の上にたくさんの足跡を見つけました。
雪が降らなければ、わかりませんが、動物が歩き回った痕跡が構内のあちこちに付けられています。普段、林業総合センターに勤務していてもなかなか動物を見かけることは少ないのですが、実際にはニホンジカなどの多くの野生動物が活動しています。
そこで、林業総合センター構内に棲息する野生動物の行動を把握するため、赤外線センサーを使ったカメラを仕掛けています。
このカメラで撮影すると、写真のように夜間でもニホンジカの観察が可能となるため、育林部の研究員が画像を解析して、普段の生活ではなかなか見ることが出来ないニホンジカの行動などを調査しています。
今回、雪が降った後の野生動物の行動調査として、カメラの中身を解析したところ、イチイの葉を食べに来ているニホンカモシカの姿が映っていました。
カメラに記録された時間を見ると、平日の朝8時過ぎ。
そろそろ職員が出勤してくる時間帯にもニホンカモシカが悠々と行動していたことがわかります。
「早起きは三文の徳」というわけではないですが、雪が積もっているときでも、ニホンジカやニホンカモシカなどの野生動物は、林業総合センターの構内で、人目につかないようにしながらも活発に動き回っています。
林業総合センター育林部では、カメラに映った画像を解析して、野生動物の保護管理に向けた基礎資料として活用しております。
林業総合センター構内の試験研究エリアには、年間を通じて多くのカメラを仕掛けておりますので、不用意に立ち入らないようお願いします。
〈本件に関するお問い合わせ先〉
林業総合センター指導部及び育林部
TEL:0263-52-0600
FAX:0263-51-1311
メール:ringyosogo@pref.nagano.lg.jp
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