また、ケージの中にはスタッフが苦労して集めた
おいしい「花束」があることを知っているので、
母親がまだ外にいるのに勝手に散歩を切り上げ、
ケージに戻ってきたヒナもいたそうです。
それに一度、山本さんが稜線で「見守り」をしている最中、
すぐ200mほどの場所に雷が落ちたことがあったそうです。
(山小屋の避雷針には落ちず、地面に落ちたとか…)
ライチョウは雷鳥と書きますが、
名前に反して雷が大嫌いらしく、
落雷の時は右往左往だったとか。
それこそ「蜘蛛の子を散らす」ように
逃げ出した家族もいれば、
見事なV字編隊を組んで
飛んで逃げた家族もいたそうです。
こういうときの母ライチョウの判断力と行動力で
ヒナの生存率も変わるのかもしれませんね。
まあ、稜線で落雷となれば、
いろんな金属の道具を身に着けている人間の方が
ライチョウよりもはるかに危険なので
山本さんも生きた心地がしなかったそうですが…。
こうした地道な取り組みに加え
新たな外敵であるテンやキツネの捕獲を進めた結果、
北岳を含む白根三山でのライチョウは
2015年には推計で23羽だったのが
2019年には推計80羽と劇的に回復。
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